取材の現場から

中嶋常幸はじめ4人が日本プロゴルフ殿堂入り 再来年には“プロ”が取れた真の殿堂に!?

1月23日、日本プロゴルフ殿堂の第7回顕彰者が発表された。

顕彰者は1972年以前に活躍または功績を残した「レジェンド部門」、73年以降に活躍または功績を残し、かつ規定のノミネート基準を満たす「プレーヤー部門」に分かれるが、前者は佐藤精一、小林法子、後者は中嶋常幸と森口祐子がそれぞれ選ばれた。

活躍時期が比較的近いプレーヤー部門の二人の実績はあらためていうまでもないと思うが、念のためおさらいしておこう。

現在64歳の中嶋常幸は、レギュラーツアー48勝、うち国内メジャーで12 勝し、賞金王獲得は4回。シニアツアーでも日本シニアオープン3勝、日本プロシニア1勝を含む5勝を挙げている。加えて日本アマを含む前人未到の日本タイトル7冠を達成。海外メジャーのすべてでトップ10に入った最初の日本人選手でもある。

現在63歳の森口祐子は、日本女子オープン2勝、日本女子プロ1勝を含む通算41勝。84年に結婚・出産し、翌年ツアーに復帰すると日本人選手として初めてのママさん優勝者に。以来、母親となってから18勝をマークし、育児をしながらツアープレーヤーとして活躍する先駆者となった。

続いてレジェンド部門の二人だが、現在86歳の佐藤精一は国内メジャー4勝を含む通算11勝。プレーヤーとしての実績も十分だが『ゴルフ 尾崎兄弟・飯合に挑戦!!』といったテレビ番組での解説、レッスンでの印象が強い人も多いだろう。そうしたメディア露出を通じて、ゴルフの普及・発展に寄与した面も評価されたようだ。山本増二郎、林由郎の下で修業した「我孫子一門」の一人で、構えたら即打つプレーの早さから“早打ちマック”の愛称でも親しまれた。

レジェンド部門のもう一人は現在74歳の小林法子。日本女子オープン1勝を含む通算9勝で、87年那須小川レディスでマークした9勝目は、42歳の当時女子最年長優勝記録。日本女子プロゴルフ協会役員としても貢献し、トーナメント・プレーヤーズ・ディビジョン初代部門長や協会副会長として辣腕を振るった。

さて、この日本プロゴルフ殿堂、2021年をメドに“プロ”の縛りをなくした「日本ゴルフ殿堂」への発展的改組を目指している。理事長を務める松井功によると、日本ゴルフ協会とも部会レベルでの話し合いが進んでいるという。

ゴルフジャーナリストの三田村昌鳳氏は「現在の日本プロゴルフ殿堂ではプレーヤーという縛りになってしまうが、日本ゴルフ殿堂になった暁には、グリーンキーパーや設計家といった違うカテゴリーでゴルフ界に貢献した人も顕彰できる」と話す。

確かに、現在のゴルフ界を築いたのはトッププレーヤーだけではない。縁の下を支えた人たちの功績も顕彰することが、豊かなゴルフ文化を創造し、後世につなぐことになるのではないだろうか。

(本誌・金子信隆)
文・編集部 ※2019年2月12日号「芝目八目」より

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