取材の現場から

マスターズ出場の今平周吾、アイアンの精度を上げるには?

今年のマスターズに特別招待を受けた、昨年の賞金王・今平周吾。オーガスタを攻略するには、タタミ一畳といわれるポイントにランディングさせる正確なアイアンショットが必要となる。今平の日本ツアーでのパーオン率は、69.48%で4位。アイアンには絶対の自信を見せる。そんなショットメーカーの今平に、アイアンの精度を上げるには何が大切か教えてもらった。
インパクトはアドレス時より、手元はこぶし一つ分ほど左側にある。 右手首の逆くの字の角度が強くなる
インパクトはアドレス時より、手元はこぶし一つ分ほど左側にある。 右手首の逆くの字の角度が強くなる
まず、一番重要なポイントはインパクト時の「押し込み」だという。「緩やかなダウンブローでボールを押すように打つことで、出球が安定して、狙ったところに打てるようになります」(今平)。
具体的にどういうことかというと、アドレス時とインパクトを比べて、手元の位置がこぶし1個分ほど左にあり、ハンドファーストの度合いが強くなるのが理想なのだとか。「アドレス時と比べて右手首は逆くの字の角度が強くなります。右手首の角度がないとすくい打ちになっている証拠です。右手首の角度を強くして押し込むのがポイントです。アドレスの位置からヘッドは動かさずに、右手首の角度を強めながら手元をこぶし1個分ほど左に動かす動作をしてみてください。その感覚がつかめると思います」(今平)
下半身を使いやすくするためスタンスは広め。バックスイングは左肩から始動して上体をしっかり回す
下半身を使いやすくするためスタンスは広め。バックスイングは左肩から始動して上体をしっかり回す
ただ、「押し込む」といってもスイング自体をどうしたらいいのかピンとこない人も多いだろう。それに対して今平は
「インパクトで押し込むためにはポイントがあります。バックスイングは左肩から始動して、上体をしっかり回しながら右足に体重を乗せ、コックを使ってトップスイングまで上げます。コックをすることでアドレス時より右手首の角度は強くなります。切り返し以降、 その右手首の角度を保ったまま下ろすことで、押し込める体勢が作れるのです」
トップでできた右手首の角度を保つ意識を持つことが大切なようだ。
切り返しは左足の踏み込みから行うが、左サイドに移動する意識はない。下半身を使う=回転、左の尻を後ろに引くイメージで 下半身の回転ができる
切り返しは左足の踏み込みから行うが、左サイドに移動する意識はない。下半身を使う=回転、左の尻を後ろに引くイメージで 下半身の回転ができる
続いてダウンスイング以降で意識するポイントは?
「下半身の動きを止めないことです。 下半身が止まると手が返って引っかけのミスが出やすくなります。下半身は左サイドに動くというよりは、 回転させる意識です。左に動く意識だと体が突っ込みやすくなります。切り返しのきっかけは左足の踏み込んで、少し左サイドに動きますが、すぐに左の尻を後ろに引くイメージで回転させています。左のポケットを後ろから引っ張られている感覚ですね」
ちょっと難しいイメージかもしらないが、こうすることでインパクト時にしっかり腰が回った状態になり、手元の通り道ができてしっかり振り抜けるというわけだ。この下半身の大きな力を使うことで、小手先のスイングにならずに、精度の高い番手どおりの飛距離が出せるのだ。