取材の現場から

野澤真央、脇元華がジャンボ邸で始動!

 ゴルフ界のレジェンド・尾崎将司(以下、ジャンボ)が率いるジャンボ軍団の専用練習場、“ジャンボ邸”に行ってきた。かれこれゴルフ業界に10年いるが、今回が初めての訪問だ。

 約1万坪の広大な敷地に広がるこの練習場には打撃練習場はもちろん本格的なグリーンやトレーニング施設、クラブ工房などを併設。まさにゴルフのことだけを考えられる環境がここに集約されている。昨年、ツアールーキーながら初シードを獲得した原英莉花も高校生のときからここに通い、腕を磨いてきた。いまもなおジャンボに教えを請おうとプロをはじめ、将来プロを目指すジュニアたちが訪れるのも納得だ。

 この日、ジャンボ邸に来ていたのはプロ4年目、22歳の野澤真央。最も得意とするドライバーの飛距離は270ヤードを超すこともある飛ばし屋だ。アマチュア時代からナショナルチームなどで活躍し、プロ転向2年目の2017年にはステップアップツアーでシーズン3勝を挙げている実力派でもある。そんな野澤が今、取り組んでいるのがスイングの改造。

「トップでシャフトがクロスするクセがあって球を曲げていました。それを直したくて去年12月からジャンボ邸に通っています。初めはやることがいっぱいで頭の中がかなり混乱していましたが、ようやくどう振ればいいか見えてきたような気がします。それでも自分の物にするまではまだまだ時間がかかりますね」

 後方から野澤のスイングを観察してみると、確かに去年のスイングとトップの形が違う。バックスイングからインパクトまで左手甲が甲側に折れないように注意しながら、理想の形を求めて一球、一球、打ち込んでいた。

 そして、もう一人は今季ルーキーで21歳の脇元華。この日は、研修生をしながらプロを目指す妹の桜さんとともにジャンボ邸を訪れていた。脇元は昨年のプロテストに合格し、台湾ツアーで1勝。ファイナルQTでは23位に入り、今季前半戦の出場権を得ている。身長174センチと海外の選手にも引けを取らない恵まれたフィジカルの持ち主で、ダイナミックなゴルフをするのも魅力のひとつだ。

 その脇元が取り組んでいるのは、ヘッドスピードを上げること。
「いま私のヘッドスピードは43m/sくらいなんですけど、安定して45m/sを出すことが目標です。インパクトで右腰が早く目標方向に回ってしまって球が押せていないのも直したいですね」

 脇元が使用していたのはジャンボ考案の練習器具。シャフトの先に平たいパターグリップを取り付けたものや透明なプラスチック板を十字に合わせたものなど、どれも独創的な形とデザインだった。ジャンボの長男・智春氏によると、「先端が重いものを速く振る、わざと空気抵抗を受けながら振るなど、どの練習器具もより遠くへ飛ばすためにジャンボさんが考えたものです。貼ってあるカラフルなビニールテープは機能な意味があるというよりジャンボさんのアートですね」と説明してくれた。

 野澤と脇元、オフ中の努力が結果として実を結び、ジャンボにうれしい報告をすることができるか。今後も2人の動向を見守りたい。