取材の現場から

神奈川県から五輪選手を!女子プロが手作りの大会を開催

 12月18日(火)、第2回「神奈川レディース・オープン2018」が戸塚カントリー倶楽部・西コースで開催された。この大会は神奈川県にゆかりのある、約40名の女子プロからなる神奈川女子プロ会(KLT会)のゴルフ事業部関係者が実行委員となり、女子プロ自らが企画・準備し、スポンサーを集めた大会だ。
会場となった戸塚CCは来年7月開催の「資生堂 アネッサ レディスオープン」の舞台に
会場となった戸塚CCは来年7月開催の「資生堂 アネッサ レディスオープン」の舞台に
 第2回の今年はディフェンディングチャンピオンの福嶋浩子をはじめ、吉田弓美子、辻梨恵、原英莉花ら神奈川県出身プロを中心に88名の女子プロとアマチュア30名が出場。さらにギャラリーの入場が可能となり、大会当日は500名ほどのゴルフファンが観戦に訪れた。そもそもこの大会の目的は何か、KLT会ゴルフ事業部代表・祖父江歩に話を聞いた。

 「地域の活性化とゴルフ人口を増やすことが目的です。来年、会場は湘南カントリークラブに移りますが、大会が巡回することで神奈川県全体が盛り上がってくれたらと考えています。また2020年の東京オリンピックに向け、この大会からオリンピック選手が出てくれたらうれしいですね」
大会の企画・運営をする神奈川女子プロ会ゴルフ事業部。その代表を務める祖父江歩(写真中央)は今季レジェンズツアーで初優勝
大会の企画・運営をする神奈川女子プロ会ゴルフ事業部。その代表を務める祖父江歩(写真中央)は今季レジェンズツアーで初優勝
 祖父江自身も45歳以上の女子プロを対象とした「レジェンズツアー」を主戦場にする現役選手だ。今季「LPGAレジェンズチャンピオンシップ CHOFUカップ」で斉藤裕子とのプレーオフに競り勝ち、プロ22年目にしてうれしいツアー初優勝を飾っている。この大会に選手として出場していてもおかしくないが、

「本音をいうと、いまはすごく状態がいいので出たかったですよ(笑)。でも、この大会も2回目でまだ始まったばかりなので、今回は裏方に徹します。いずれ運営に余裕が出てきたら、出場したいですね」

 実際、大会に出場した神奈川出身の吉田弓美子、辻梨恵、原英莉花の3選手に感想をたずねると、

「去年は予定が合わずに参加できなかったんです。先輩プロと神奈川県ゴルフ協会さんが協力して手作りでツアーを一から作り上げる、しかも自分の地元の神奈川の大会なので来年こそは出たいと予定を空けていました。出場してみるとギャラリーが多く、スコアボードもあって、普段のトーナメントと変わりません。試合のないこの時期に関東でこういう大会があるのもすごいですし、プレーしていて楽しかったですね」(吉田)
左から吉田弓美子、植竹希望、山崎優アマ、酒井千絵の4名が同組でラウンド
左から吉田弓美子、植竹希望、山崎優アマ、酒井千絵の4名が同組でラウンド
「去年初めて出場したので、今年が2回目の出場です。祖父江さんを中心に選手とスポンサーさんががんばって作り上げた大会なので、今年もぜひ出たいと思っていたんです。最後のトリを打ったのは残念でしたけど、先輩とジュニアと回って楽しかったですね。また、ハーフターンで食べたパンは横浜の有名なパン屋さんのもので、選手の要望で決まったと聞きました。3種類のパンから選べて、すごく美味しかったですよ」(辻)

「神奈川県は私の育った地元で、ジュニアのときから戦ってきた場所。私がジュニアのときにこういう大会があったら出場したかったなと思いましたね。今日は久しぶりにお会いした委員の方や、地元が同じの先輩プロやジュニアとラウンドできてすごく楽しかったです。私ももっとがんばらなきゃと、気分がシャキッとしました」(原)
第2回大会は照山亜寿美が4アンダーの「68」で優勝し、賞金100万円を獲得
第2回大会は照山亜寿美が4アンダーの「68」で優勝し、賞金100万円を獲得
 女子プロ自らが運営する手作りの大会だけに、大会後には必ず改善点が見つかる。それをひとつひとつクリアし、10回、20回と続けて、後輩たちに大会を残したいという思いもあるそうだ。レギュラーツアー、レジェンズツアー、ミッドアマの3部門の選手が一堂に会するという珍しいこの大会、来年、観戦に訪れてみてはいかがだろう?