取材の現場から

<新ルール>エンジョイ派が利用できるOB・紛失球のローカルルール

正規のルールでは認められないものの、日本ではポピュラーな「前進4打」という進行上の決まり事。新ルールでは、「ボールがあるはずの場所に行ってみたらOB(あるいは紛失球)だった」というケースで、これとはまったく違う方法で「前進4打」的ともいえるローカルルールが認められることになりました。(オフィシャルガイド Ⅱ 8.E.5参照)

※あくまで進行に支障が出そうな人向けです

◆新ローカルルール◆ OBや紛失球となった場合は救済エリアを確定してから2罰打でドロップできます

OBや紛失球になった場合、元の位置に戻って打ち直しているとプレーがすごく遅れる場合があります。それを防ぐために、打ち直し以外の選択肢として、次のローカルルールが設定できることになります。それは、OBとの境界を横切った地点や、紛失球となった地点の近くに救済エリアを確定(左イラスト参照)し、そのエリア内でボールをドロップし、2罰打でプレーを続けるというもの。ティショットがOB・紛失球の場合、ドロップしたボールを打つのは4打目となります。

救済エリアの決め方(イラスト参照)

①ボールがOBの境界線を横切ったと推定される地点、ある1 いはジェネラルエリア内で紛失球となった地点を決めます(A地点)

②A地点から最も近くでホールに近づかない、2プレーしているホールのフェアウェイとラフの境界線の地点を決めます(B地点)

③ホールからA地点を通る直線とその線の外側2クラブレングス(紛失球の場合)、B地点を通る直線とその外側の2クラブレングスまでの、ジェネラルエリアすべてがドロップエリアです

絶対に読んで!

★このローカルルールは、親睦を兼ねたプライベートコンペなどエンジョイゴルフではお勧めですが、高い技量を持つプレーヤーに限定された競技会には適当ではありません。

★OBまたは紛失球の恐れがあるために暫定球を打っている場合には、このローカルルールは使えません。暫定球をプレーしてください。ただし暫定球がOBや紛失球になり、2球目の暫定球を打っていないケースでは、暫定球に対してこのローカルルールは認められます。

★ボールがアンプレヤブルの状況にある場合や、紛失球がペナルティーエリアの中にあることが 「分かっている、または事実上確実」 である場合には、このローカルルールは選択できません。
ボールを紛失した場合やボールがOBの境界線を横切った地点がフェアウェイまで届かない場合、フェアウェイの基点(B地点)はフェアウェイの長さかそれ以下に刈られたプレーしているホールの芝の通路やティーイングエリアであることがあります。

▼新用語 「分かっている、または事実上確実」

ボールが動いたかどうか、あるいは動いた場合に原因がプレーヤーなのか風や傾斜、その他の外的要因なのかという判断が難しい場合があります。新ルールでは、その判断基準を「分かっている、または事実上確実」としています。「分かっている」は100%、「事実上確実」は疑念がわずかに残るものの状況を合理的に判断して「95%以上の可能性」のことです。新ルールブックには何度も出てくる言葉ですから、知っておくべきでしょう。

ルールブックを1冊、手元に置こう!

右:ゴルフ規則(完全版) A5版、1400円+税/左:ゴルフ規則プレーヤーズ版(簡略版) A6変形版、600円+税
右:ゴルフ規則(完全版) A5版、1400円+税/左:ゴルフ規則プレーヤーズ版(簡略版) A6変形版、600円+税
新しいルールブック(2019年度版ゴルフ規則)は日本ゴルフ協会のホームページより購入可能です。

今回の改定で初めて、完全版の「ゴルフ規則」のほかに、競技運営に関した記述を減らしプレーヤーを対象とした簡略版の「ゴルフ規則プレーヤーズ版」も用意されていて、しかも本付録同様にカラーイラストも要所に使われています。

ルールの内容同様、分かりやすくなった規則書なので、1冊手元に置いておくことをお勧めします。

▼日本ゴルフ協会HP
http://www.jga.or.jp/jga/jsp/index.html
※2018年11月27日号(2018年11月13日発売)週刊パーゴルフ 【付録】新ルールより