坂田信弘のラウンド進化論 スイングの気は足元に宿す

50歳を過ぎると、筋力や柔軟性、瞬発力や反射神経など、体のあらゆる部分がピークのころとは変わってくる。それに対応するには、ゴルフに対する考え方(=ゴルフ脳)を、50歳以上仕様に切り替えることです。

『坂田信弘のラウンド進化論』は、週刊パーゴルフにて連載中!
最新号(4月27日号)では「ジャイロのひと工夫で、高い球を打つのは難しいことではない」を掲載!
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「ゴルフは頭を使え」とは、これまで繰り返し語られてきた言葉である。しかし、どのように知恵を使えばいいのかを明確に教えてくれる人はいなかった。私は塾生に頭を空っぽにして打つことを求めた。中途半端な知恵使いよりは本能に任せた球叩き、結果を求めぬ蛮勇のゴルフのほうが、よき結果を残せたからである。それは「足元に全部持ってこい」であった。

思考が優位になると、首から下は抜け殻になる

 グリーンの右か左に高い木があるパー3ホール。当然、フェード打ちでもドロー打ちでも高い球が必要となる。

 だが、日ごろから高い球を打つ練習などなされていない方は多いと思う。低い球を打つ練習もされてないと思う。ただひたすらいいスイングを求め、いい球を求める。私も最初はそうだった。

 そして、いい球を打つだけでは好スコアは出ないことに気づいた。

 高い球、低い球を打つ練習をした。

 練習はしたが、練習場で打つのと本番で打つのは、まったくの別物だった。

 練習場で育ったプロゴルファーは球を叩くのはうまい。スイングもきれいだ。しかし、「コースを想定して練習した球」と「コースラウンドで打てるようになった球」は別物だった。勝つのはコースで打ってきた者だ。

 コースで育ったプロは強さを持っていた。

 目の前に高い木があれば「高い球を打たなきゃ」と考える。その時点で、ミスの確率50パーセントのゴルフになっていると思う。なぜなら考えた時点で体より思考が優位になるからだ。

 考えれば、体中の「気」は頭へと集まる。首から下は抜け殻だ。

 考えたってゴルフは強くならない。私がそうだった。夢想を求め、平然平常を求めて座禅を組んだが、所詮(しょせん)は所詮の器だった。

 今思う。

 思考をよそへ回せばよかったのでは、と。塾生たちには「足元に全部持ってこい」と、教えた。強さも恐怖も悔しさも、足元に宿せと教えた。

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