坂田信弘のラウンド進化論 持っているものを皆が無償で差し出せば、ゴルフ界は成長する

50歳を過ぎると、筋力や柔軟性、瞬発力や反射神経など、体のあらゆる部分がピークのころとは変わってくる。それに対応するには、ゴルフに対する考え方(=ゴルフ脳)を、50歳以上仕様に切り替えることです。

『坂田信弘のラウンド進化論』は、週刊パーゴルフにて連載中!
最新号(12月15日号)では「左ツマ先を閉じたアドレスでミスの習慣化を防ぐ」を掲載!
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2016年には550万人にまで落ち込んだ日本のゴルフ人口。そして、その後も微減は続く。スターの誕生やジュニアの育成が問われる今、最も必要とされているのはゴルフ界に携わる人の無償で差し出す気持ちではないだろうか。

一切無料の塾は、厚意で成り立っている

 1993年のマスターズ。観戦記執筆のために訪れていたオーガスタのクラブハウス裏、テレビ熊本の営業部長と電通熊本の営業部長、そして熊本大劇の専務と挨拶を交わした。話は未来へと飛び、「熊本からマスターズに出られるようなプロを育てたい」という話になった。

 実は前年の9月、私の講演会に来てくれたおばあさんに「熊本から世界に通用するプロを出してください」と頼まれており、坂田塾開塾の気持ちは持っていた。

 そして、テレビ熊本と電通と大劇との出会いの後、急なる進展が生じた。行動力に富む3人だった。

 協力を名乗り出てくれた企業があり、私のレッスンフィや交通費もそこから出る予定だった。ところが、そこの熊本支社長が別の部署に異動し、話が白紙に戻ってしまった。

 すでに塾生の募集は始まっていた。熊本県内の7つの練習場オーナーに集まってもらった。熊本市内の5つ、八代、人吉に一つずつの練習場。キャッスルホテルだったと記憶する。

「ゴルフするには金がかかる。だが金持ちの子だけ集めてたんじゃ世界は遠い。指導も道具も練習場もゴルフ場も全部無料にする。指導は私が責任を持つ。道具はメーカーから無料提供してもらう。ゴルフ場はテレビ熊本が見つけてくる。そして練習場はあなた方の練習場を使わせてもらいたい。ただし無料でだ。塾生たちにはトイレそうじをさせる。協力してくれ。あなた方に断られたら、この話は消えてしまう」

 7つの練習場すべてが協力する、といってくれた。

 こうして坂田塾はスタートした。

 だが、それじゃ足りない。子どもたちの遠征費や合宿費がかかる。そこでテレビ熊本に坂田信弘主演のレッスン番組をつくり、出演料で賄うことにした。27年たった今も、その番組『坂田信弘のゴルフ理論』は続いている。スポンサーは大劇と高橋酒造である。

 遠征すれば泊まる場所が必要になる。講演会で全国を回りながらボランティアで泊めてくださる人を探した。

「試合のときに子どもたちを泊めてもらいたい。そしてゴルフ場までの送り迎えと食事の面倒を見てもらいたい。こちらからできるのは子どもの礼状だけだ」

 多くの方が協力する、と手を挙げてくれた。坂田塾を続けてこられたのは、こうした方々の支えがあったからである。

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