坂田信弘のラウンド進化論 パッティングの緩みは短く握って防ぐ

50歳を過ぎると、筋力や柔軟性、瞬発力や反射神経など、体のあらゆる部分がピークのころとは変わってくる。それに対応するには、ゴルフに対する考え方(=ゴルフ脳)を、50歳以上仕様に切り替えることです。

『坂田信弘のラウンド進化論』は、週刊パーゴルフにて連載中!
最新号(9月22日号)では「ゴルフには素直さと頑固さがいる」を掲載!
その他の週刊パーゴルフ9月22日号のラインアップはコチラ!


私はパット下手だった。トーナメントのグリーン、18ホール中3回は3パットしていた。ラウンドパット数30を切ることができなかった。それ故、塾生の指導の中にパットはなかった。「うまい人のパターを見て盗め」と言い続けた。だが下手なりに分かってきたことが一つあります。パッティングで最悪の「緩み」と「強打ち発作」の封じ込め策です。

渋野はパターを上から打つ

 昨年の富士通レディースで古江彩佳がアマチュア優勝を遂げた。坂田塾神戸校塾生であり大手前大学ゴルフ部1年の安田祐香は、古江と同い年である。滝川第二高校時代の同級生だ。

 古江の優勝を聞いて安田は、相当悔しい思いをしたと思う。そして、わがことのように喜んだはずだ。二人はよき友であり、よきライバルでもあった。

 2019年シーズン、安田にとってアマチュア優勝できる最大のチャンスは、ニトリレディスゴルフトーナメントだった。3日目の15番ホール、雷で中断の知らせを受けるまでは2位グループを2打離して首位に立っていたが、中断によって流れが変わった。

 安田は渋野日向子と同組だった。渋野のパッティングはインサイドに上げ、上からパチンと打つスタイルである。中村寅吉さんや青木功さん、杉原輝雄さん、リー・トレビノらがこういう打ち方をしていたが、女子でこのパッティングをするのは、私が記憶する限り渋野だけであった。他のプロはみんな地面に沿って低く上げ、低くて長いフォローをとっている。要するに、肩、ヒジ、手首の5点がつくる形維持の打ち方である。

 パターで上から打つと、コンッと球が浮き、そこからスーッと転がって止まり際でスッと伸びる球質が生じる。ボールに「最後の命」が生じるわけだ。小さいトップからコツンと打つ打ち方はカップ手前の伸びを生むが、安田はそんな渋野のパッティングを目の前で見たことで、ラインを読み誤った。再開直後の15番ホール、渋野は2メートルのバーディパットをド真ん中から入れ、安田は1メートルのパーパットを外してボギーを叩いた。

 渋野の2メートルは切れなかった。安田は切れぬラインと考え、真っすぐ打った。だが切れた。渋野のカップ手前の球伸びの強さが安田の読みを狂わせた。渋野にはストレートでも安田にはストレートではなかった。打ち方、球質の違いが、はっきりと顔を出したときだった。

 そして安田は16番で、第2打をグリーン手前の池に入れた。安田は最終日、最終組に入ることができなかった。

 アマチュア優勝してのプロ入りこそかなわなかったが、海外メジャー2戦を入れれば、プロツアー10試合連続予選通過の記録を立てた。一昨年、昨年通して10試合連続の予選通過もなしており、22試合中21試合の予選通過は見事である。来季からはプロゴルファーとして、渋野や古江と優勝争いを繰り広げていくと思う。

レッスン最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ