坂田信弘のラウンド進化論 過去を振り返らず今できる最善を求める

50歳を過ぎると、筋力や柔軟性、瞬発力や反射神経など、体のあらゆる部分がピークのころとは変わってくる。それに対応するには、ゴルフに対する考え方(=ゴルフ脳)を、50歳以上仕様に切り替えることです。

『坂田信弘のラウンド進化論』は、週刊パーゴルフにて連載中!
最新号(6月23・30日合併号)では「フィニッシュから逆算してアドレスをつくる」を掲載!
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渋野日向子がAIG全英女子オープンで優勝した。開催コースはロンドン郊外の林間コース、ウォーバーンGC。このとき、私はスコットランドのエジンバラにいたが熊本塾出身の上田桃子と神戸塾出身の安田祐香の戦いざまを見たいと思い、木曜日の朝一便でロンドンへ移動し最終便でエジンバラに戻り、土曜日の朝の便でフィンランドへ移動するといういささか過激な行動に出た。そして、渋野のラウンドを見た。

黄金世代は最初からチタンでゴルフを覚えた

渋野ら黄金世代のプロはチタンクラブでゴルフを覚えた世代。クラブの変遷に合わせてスイングを変化させる必要のないままプロのティに立っている。
渋野ら黄金世代のプロはチタンクラブでゴルフを覚えた世代。クラブの変遷に合わせてスイングを変化させる必要のないままプロのティに立っている。 【拡大】
 勝みなみ、畑岡奈紗、そして渋野日向子ら20歳前後の黄金世代。

 この世代が強いのは、チタンヘッドでゴルフを覚えたことと無関係ではないと思う。彼女らがゴルフを始めたときは、すでにチタンヘッドの時代。そしてユーティリティもキャビティアイアンも当たり前に使われていた時代。

 ドライバーのヘッド体積にしても今の主流である460㎤ほどではなかったにせよ、380~420㎤のチタンデカヘッドでゴルフを覚えていった世代である。

 パーシモンからメタル、チタンとクラブの変遷に合わせて道具を替えてきた者には、どこかに順応の遅れがある。

 スイング型、体重移動、リズム、体の鍛え様、ゴルフ思考など、パーシモンとチタン時代には明らかなる違いが生じていた。

 チタンヘッドしか知らない彼女たちは、最初からチタンクラブに適応するスイングを身につけてきた。

 それとトレーニングだ。

 金属ヘッドは体幹の強さで打つが最善なれど、体幹で打たれた強い球は飛距離を持つ。強い球とは高い球である。振り抜きの強いスイングで打てば球は高く上がる。

 結果、ドライバー以上にアイアンの飛距離が伸びている。

 樋口久子さんのころは150ヤードをクリークで打つプロは多かったが、今の女子プロは8番アイアンで打つ。

 高校時代の柏原明日架は九州女子オープン、170ヤードの打ち下ろしのパー3を7番アイアンで打っていた。あの飛距離には驚いた。

 20年前の女子プロはハンディキャップ4前後の男性アマチュアと同程度の技量だったと思う。今はハンディキャップ0の男性より、女子プロのほうがはるかにうまいような気はする。

 6500ヤードのコースの予選スコアはアンダーパーだ。1ラウンドのバーディの数、男子は7つ、女子は5つ取ればダボを叩いてもいいと教えてきたが、それでは足りぬようになってきた。男子は9つ、女子は7つのバーディがいるようになっている。

 AIG全英女子オープンの渋野は、初日、3日目、最終日とも、バーディを7つずつ取って勝っている。

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