坂田信弘のラウンド進化論 心豊かなゴルファーであれ

50歳を過ぎると、筋力や柔軟性、瞬発力や反射神経など、体のあらゆる部分がピークのころとは変わってくる。それに対応するには、ゴルフに対する考え方(=ゴルフ脳)を、50歳以上仕様に切り替えることです。

『坂田信弘のラウンド進化論』は、週刊パーゴルフにて連載中!
最新号(6月23・30日合併号)では「フィニッシュから逆算してアドレスをつくる」を掲載!
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坂田塾はレッスン・ゴルフ道具・練習場フィ・ラウンドフィ、競技出場に必要な会員権などのすべてを無料とした私塾である。コーチはボランティア、そして塾の理念に賛同してくださったメーカーや練習場、ゴルフ場、地元財界の厚意によって運営されてきた地域塾である。坂田塾では誰も金もうけはできない。お中元、お歳暮を差し出してきた時点で、その者は退塾。その塾は3カ月の閉塾としてきた。だからこそ26年間、目標の縦ブレも横ブレもなく続けることができたと思う。金を受け取っては得られぬものがいくつもあった。坂田塾との名はあるが、私一人では何もできなかった。私は子どもにゴルフを教えてきただけである。組織をつくり、そして運営してくれたのは地元の人たちでありました。

トーナメント優勝者は月曜まで残るべきと思う

 プロゴルファーになって44年。坂田塾を開塾して26年。

 日本のプロゴルフ界を見渡したとき、残念と思うことが一つある。

 心の豊かさの話だ。

 日曜日に試合が終わる。その後の打ち上げ会、そして翌日に行われる懇親コンペに出場する優勝者は、まずいない。

 優勝者はその地に残らなきゃいけないのではと思う。ゴルフ場のスタッフやゴルフ場メンバー、ボランティア活動に参加してくれた人たちと共に慰労コンペに参加する。プレーが無理なら昼食を共に取る。

 その席で「ありがとうございます、皆さんのおかげで優勝できました」と、ひと言の感謝の言葉を述べる。

 マスターズが終わった翌日、出場したプロの1割がオーガスタナショナルGCから車で3時間以内の距離の街でボランティアコンペに参加している。参加するアマチュアは1000ドルの参加料を出し、プロは出演料なしで月曜日を過ごしている。

 ところが日本の優勝者たちは、試合が終わるとさっさと帰ってしまう。過去、「飛行機の時間があるから」と、インタビューを早々に切り上げて帰るプロもいた。

 サラリーマンの4年間の年収を1週間で得ることのできた直後の話である。

 そして毎週、優勝できるわけではない。一年に一度か二度、多くても5度の優勝であろう。一年に一度や二度の月曜日帰りが、なぜできないのかと思う。

 飛行機なんてキャンセルすればいい。

「3日目を終わって優勝できるんじゃないかと予感したから、最終日夜のホテルを予約しました。勝つ気満々でした。このトーナメントとコースとの相性は抜群ですから」

 そうスピーチしたら格好いいじゃないか。それが心の豊かさというものじゃないだろうか。

 アメリカと日本の違い、それは一般人としての義務感を持っているか、いないかの違いであろう。アメリカのプロは求められるサインを拒まない。そして同じ空間で生きているという庶民意識を強く持っている。

 日本のプロは特権意識を強く持ち、アメリカのプロは庶民意識を強く持つという現実、自分たちがどこで生きているのかを考えるべきと思う。

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