坂田信弘のラウンド進化論 直感力を粗末にするな

50歳を過ぎると、筋力や柔軟性、瞬発力や反射神経など、体のあらゆる部分がピークのころとは変わってくる。それに対応するには、ゴルフに対する考え方(=ゴルフ脳)を、50歳以上仕様に切り替えることです。

『坂田信弘のラウンド進化論』は、週刊パーゴルフにて連載中!
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方向と飛距離に不安を覚え、番手に迷い、いざスイング始動の段になって「右ヒザを踏ん張って」、「右肩を回して」と、頭はフル稼働。こんな言葉がいっぱいのゴルフをしていると直感力は鈍るばかりだ。直感力を粗末に扱ってはいけないと思う。研修生になって3カ月が過ぎたころだった。試合に必要な直感力を強める手段は一つだけ。悩みと不安が顔を出す前に打てばいい、と教えてくれた人がいた。でも、分かってはいても教えどおりのゴルフはできなかった。教えどおりに打てれば誰だってプロゴルファーになっている、と思った。今は思う。根気と継続力があればゴルフのプロテストは五分の確率で通るテストだった、と。

直感力は年齢とともに鈍くなる

 直感力が必要だ。

 直感力で狙う場所を決め、番手を決め、体が動くままに打つ。直感力が鋭ければ、その選択に間違いはない。勘で打っていけばいい球は出る。

 直感力鋭ければ違和感に対しても敏感でいられる。スイングを始動した瞬間、何かがおかしいと察知すればスイングを止めてやり直しもできる。直感力が鈍いと打つ前から打ち終わるまで、優柔不断な頭でっかちのゴルフになる。スイングの違和感に気づくこともできない。違和感に無頓着なまま打てばミスが出る。

 プロ将棋は直感力でその後の指し手の方向性を決め、その後に読みを入れていくのが基本と聞いた。

 ゴルフでも直感力を粗末にしてはいけない、と思う。

 直感力は若いときほど鋭い。

 子どもは稽古事を目で見て覚える。次に肌で覚え、耳で聞いて納得する。

 大人は頭で覚える。読んでゴルフを覚えるゴルファーのためにゴルフ雑誌があるわけだが、鋭くて素直な直感力を持つのは、見て覚え、肌で覚え、聞いて納得する子どもたちであった。

 読んで覚える年齢に入ったら、直感力の鍛錬は必要と思う。直感力を磨く方法の一つが構えたらすぐ打つことである。

 プロゴルファーは「テークバックしよう」と考える間もなく、球の前に立てばひと呼吸でスイング始動できていく。

「テークバックの最初の10センチは真っすぐヘッドを引いて……」などの打つ前の考えは無用思考であり、直感力の鈍化につながる思考であった。

 坂田塾生でアドレスの長い者は一人もプロを目指さなかった。そのレベルに達しなかったからだ。構えてからすぐに打てば、練習の球数は多くなる。練習の球数が少ない者ほど、アドレスで考え、球を打っていた。早く打てといっても、打てなかった。あるいは早く打てぬ性分だった。

 そしてプロを目指す前にゴルフから離れていった。

「とにかく球を打て」と教えたのは「直感力で球を打て」ということであった。

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