坂田信弘のラウンド進化論 スコアをつくるのはスタート前の気構えと出だし3ホールの意識

50歳を過ぎると、筋力や柔軟性、瞬発力や反射神経など、体のあらゆる部分がピークのころとは変わってくる。それに対応するには、ゴルフに対する考え方(=ゴルフ脳)を、50歳以上仕様に切り替えることです。

『坂田信弘のラウンド進化論』は、週刊パーゴルフにて連載中!
最新号(3月3日号)では「コース内の風は足元の傾斜にも影響を与える」を掲載!
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日本のプロは打った後に一喜一憂する。それに対し、欧米のトッププロは、打つ前の表情は変わるが、打ち終えた後は無表情になっていく。それはショットの前と後、どちらに気持ちを置いているかの違いである。打つ前の気構えがショットの行方を左右する。打った後ではなくだ。ショット前の気構えが結果に与える影響は、スイングそのものより大きいと思う。

「ゴルフは常に必然」と考える

 古閑美保が中学3年のとき、美保の父親が聞いてきた。

「塾長、ゴルフの戦いはいつから始まるんですか」と。

「家の玄関を出たときからだ」と答えた。

 戦いは自宅の玄関で靴を履いたときから始まる。

 それが余裕というものだ。家の中まで戦いの緊張を持ち込んでいたんじゃ気も体も休まりはしない。ロッカールームでスパイクを履いたときから緊張を覚えているようじゃ気持ちと体調の流れ、急すぎて体・技・心の調和、取れはしないと思う。何事にも時間はいる。ゴルフにとってのその時間は家の玄関か、ホテルの部屋で靴を履いたときからではあるまいか。

 スタート1番ホールのティショットにも始まりがある。ティグラウンドに立ったときという人もいれば、練習場で球を打ち始めたときという人もいるだろう。

 私は、ティグラウンドに立って風を感じたときであった。

 ゴルフは風や傾斜、芝目の強さなどショットごとに移ろいゆく状況の中での己との対話から始まるスポーツであると思う。どんなに穏やかな天候でも無風という状況はほとんどない。自然と対話するファーストコンタクトは風を感じたときである。

 風を感じた瞬間からティショットが始まると思えば、「ゴルフは常に必然」の意識も強まる。「風が強くなったから、押し戻されてショートした」

 というのは言い訳だ。ゴルフには「たまたま」も「偶然」も「まぐれ」もない。常に必然だ。運がよかった、悪かったという考えでいいスコアは出ない。ミスも必然。好打も必然。プロゴルファーでも下手な者ほど必然の意識が薄い。

 欧米、日本の観戦記を書き始めて1年もたたぬうちに勝利者ほど必然の意識、強く持っていることに気づいた。

 そして、そこが欧米と日本のプロの違いでもあった。

 欧米のプロは打つまでは表情を変えるが、打ち終えた後は無表情だ。対して日本のプロは、打った後に表情を変える。結果に一喜一憂する。要は打つ前と後のどちらに気持ちを置いているかの違いである。

 ゴルフで大事なのはスイングだけじゃない。考え方であり、気構えであり、そこに価値観が交じり込んでいく。そこを整えないといいスコアにはならない。

 私にはその調和力が欠けていた。戦績三流半は必然であったと思う。

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