坂田信弘のラウンド進化論 距離が長いアプローチほど、ダフらせ打ちが効く

50歳を過ぎると、筋力や柔軟性、瞬発力や反射神経など、体のあらゆる部分がピークのころとは変わってくる。それに対応するには、ゴルフに対する考え方(=ゴルフ脳)を、50歳以上仕様に切り替えることです。

『坂田信弘のラウンド進化論』は、週刊パーゴルフにて連載中!
最新号(12月24・31日合併号)では「3点打ちパター練習で傾斜への勘を磨く」を掲載!
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前回で紹介したダフらせ打ちのアプローチ。これはショートアプローチよりも距離の長いアプローチで効力を発揮してくれる打ち方である。アプローチにおいて距離と方向のうち、優先するべきは距離であり、距離が長くなるほど正確な距離感を出すのは難しくなる。正確な方向を出す以上にだ。アプローチにおけるダフらせ打ち、今少し解説したい。

現役のプロで世界一ダフらせ打ちがうまいのはミケルソン

オーガスタ9番グリーンを上から打っていって止める技術を持つフィル・ミケルソン。ダフらせ打ち世界一のプロゴルファーである
オーガスタ9番グリーンを上から打っていって止める技術を持つフィル・ミケルソン。ダフらせ打ち世界一のプロゴルファーである 【拡大】
 球の3~5センチ手前にヘッドを入れる「ダフらせ打ち」が成功率高き打ち方である。何センチ手前にクラブを入れるのがベストかはその人によるが、5センチより3センチ手前にダフらせたときのほうが球は上がる。

 ダフらせ打ちのアプローチは距離が長いときほど、その威力を発揮する。

 アプローチは距離が長いほうが難しい。長いほど距離を合わせにくいからだ。

 距離と方向のどちらを取るか。アプローチの場合、距離である。距離が前後にズレた場合と、方向が左右にズレた場合を比べれば、たとえ方向がズレたとしても距離が合っているほうがパーは取りやすい。

 インパクトの勘ではなくスイングで距離をつくっていくのがダフらせ打ちである。距離のあるアプローチだと、その距離を勘で打つのは難しくなる。スイングの大きさで打つほうが簡単でやさしい。故にダフらせ打ちが有効、という結論が導き出されるのです。

 勘でダフらせるのは難しいが、スイングだと成功の確率は高まります。勘打ちの成功の確率30パーセントであれば、スイングの成功の確率は70パーセントになりましょう。ダフらせ打ちの技術が世界で最もうまいのは、フィル・ミケルソンであろう。ミケルソンがよく見せるロブショットも、球をクリーンに点で打つことはないという点でダフらせ打ちの中の一つの打ち方と見ることはできる。昨年のオーガスタのアプローチ練習場、ミケルソンは下りの斜面で球を止める練習をやっていた。30分間、同じ練習をしていた。ロブショットだった。

 練習グリーン、日本人プロのアプローチは止まらなかった。欧米と日本の違いがショット力であるという考えは間違いではない。しかし、それ以上にアプローチとパッティングの差が大きすぎる。

 欧米のプロとて、日本のコースでパーオン率は8割を超えることはあるまい。だがアプローチの技術が卓越しているから日本でのスポット参戦でも勝ってしまう。

 欧米プロの技術が磨かれるのは、さまざまなコースを回って多様な芝や傾斜を経験するからだ。欧米のコースにはその打ち方しか通用しないという状況多い故に、その状況が覚悟を求める。日本だと2つ3つの打ち方が通用する状況が多い。故にこの打ち方でいくという覚悟が希薄化する。その覚悟の差が欧米との差となっていったのです。

 日本は同じ芝生、同じコンディションで戦ってきた。それで欧米の技術に追いつけ追い越せというのは厳しかった。

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