坂田信弘のラウンド進化論 ゴルフ上達の基本理念は現実主義に宿る

50歳を過ぎると、筋力や柔軟性、瞬発力や反射神経など、体のあらゆる部分がピークのころとは変わってくる。それに対応するには、ゴルフに対する考え方(=ゴルフ脳)を、50歳以上仕様に切り替えることです。

『坂田信弘のラウンド進化論』は、週刊パーゴルフにて連載中!
最新号(2月26日号)では「好スコアを求めるより大叩きしない踏ん張る力を求めよ」を掲載!
その他の週刊パーゴルフ2月26日号のラインアップはコチラ!


理想を求めるショットもあれば、現実を見すえて打つショットもある。プロの領域、次の一打の前に立ったとき、理想と現実のどちらを追い求めるべきか。理想主義と現実主義のバランス感覚を研ぎ澄ます必要はある。基本は理想50パーセント、現実への対応50パーセントなれど、現実の利、100パーセントで打っていくときもある。されど、勝つためには実利のショットだけでは不十分。理想のショットも要るのです。しかしアマチュアの皆さんに理想主義のゴルフは要らない。現実主義のゴルフを追い求めたほうが確実に上達していけると思います。

理想主義のゴルフはミス一つでもろく崩れる

 ツアーに専念していたころの私であれば、550ヤードまでは2オンの狙える距離であった。しかし70歳となった今、500ヤードでも2オンは厳しい。

 それでも2オンを求め続けるのか、3オンでよしとするか。理想主義と現実主義の分かれ道である。

 理想主義ならば、2オンできればバーディやイーグルが狙えると皮算用する。2オンはかなわずとも少しでもグリーンに近づけたいと考える。現実主義なら最初から3オン狙いだ。3打目勝負だと考える。

 ただ、プロの領域。ピン位置は左端、左グリーンエッジより5メートルの位置。安全を考えるならば、グリーンを外すのを嫌ってピン右5メートルへと打っていく。このショットは実利であり、ピン左へ打っていくのは理想となるが、右へ打っていくだけのゴルフでは競り合いゴルフ、スコアの伸ばし合いゴルフに入っていくのは難しい。ピン左へ打つには5メートル以上の外しは厳禁である。ピンデッドが第一、ピン左3メートルが第二の選択となり、ピン右に外すのは最悪と思う気持ちなければピン左へは打っていけないものだ。

 だが、ラウンド80の切れない方なれば話は別。現実主義を選択するべきと思う。ゴルフゲームに理想主義を持ち込んでは、ゲームの流れもスコアもつくれない。

 無論プロの世界で戦っているかプロを目指しているかなら、理想主義は必要だ。だが、それ以外のゴルフにおいて理想主義は邪魔者でしかないのである。読者諸兄が抱くべきゴルフの思想は現実主義である。理想主義が一貫性を求めるのに対して現実主義はそのときがすべて。一期一会である。目の前の一打へ集中するのが現実主義だ。

 550ヤードのロングホールで万が一ティショットをミスした場合、一貫性を求める理想主義者はそこで気持ちが崩れてしまう。ミスショットを悔やみ、己のスイングを責め、「なんで突然風が吹いてきたんだ」「あんなところにバンカーがあるなんて気づいていなかった」と戦犯を仕立てようとする。

 そうやってティショットのミスを引きずれば2打目、3打目への集中が削がれていく。現実主義者は最初から3打目勝負と考えているから、ティショットを失敗してもダメージは少ない。3打目勝負と腹をくくれれば、ティショットやセカンドショットへのプレッシャーは弱まる。プレッシャーを敵とするか、味方につけるかの違いは大きいのです。

レッスン最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ