スイングは、野球のピッチングと同じだよ! By マット・クーチャー

ソニーオープン・イン・ハワイで、昨秋のマヤコバゴルフクラシックに続き、今季2勝目を挙げたマット・クーチャー。彼の持ち味は、何と言っても長身から繰り出される安定したショットだ。大柄ながら飛距離よりも正確性を重視するクーチャー。スイングも実にコンパクトだが、その秘訣は何と野球のピッチングにあるというから驚きだ。クーチャー自身の解説で、彼のスイングの秘密に迫ってみよう。

「私は身長が高い割に、飛距離が出るほうではありません。といっても、もっと振れば飛距離は出る と思います。世界屈指の飛ばし屋であるダスティン・ジョンソンとは同じ身長ですが、彼のように飛ばすのが私のスタイルではありません。では、どのようにスコアメークをするのか。それは、常にティショットをフェアウエーに置いて、打ちやすい場所からセカンドショットを打ってグリーンを狙うことです。
このスタイルは一貫して変えていません。周囲からも、もっと飛ばしたほうがいいといわれますが、無理なスイングは体への負担もあります。正確性重視のスイングならケガも少なくなります。
では、私が最も意識しているの は何か。それは、野球のピッチングとゴルフのスイングは同じだということです。
腕の振りは、ターゲット(目標)に向かって投げるという意味で、ピッチングに近い
腕の振りは、ターゲット(目標)に向かって投げるという意味で、ピッチングに近い 【拡大】
かといって、投げるのと打つのとで、メカニズムが同じというわけではありません。何が同じなのか。それは体の部位の動きを意識するより、腕をしっかりと振る必要がある、ということです。ピッチングはキャッチャーミット目がけてボールを投げます。ゴルフもターゲットスポーツです。クラブを使ってボールを打つためバッティングに似ていると感じるかもしれませんが、実は、目標に対してボールを運ぶのはピッチングに近いのです。
クラブのヘッドスピードが速ければ飛距離は出やすいものです。皆さんも腕を速く振ろうとしますが、体のどの部位をどう動かせばいいのか、体重移動をどうしたらいいのかなど、腕を振る以外の動作について考えすぎです。私が意識しているのは、腕を速く振ることしかありません。ただし、やみくもに速く振ればいいというわけではないのです。
スイング中にヘッドが正しく動いているかチェックするには、トップスイングとフィニッシュをコンパクトにするのがいい。 無駄な動きがなくなり、打球も安定する。ヘッドに常に意識を持っていれば、正しいスイングプレーンか ら大きく外れることはない。その中で最大限速く振れるようにするのだ
スイング中にヘッドが正しく動いているかチェックするには、トップスイングとフィニッシュをコンパクトにするのがいい。 無駄な動きがなくなり、打球も安定する。ヘッドに常に意識を持っていれば、正しいスイングプレーンか ら大きく外れることはない。その中で最大限速く振れるようにするのだ 【拡大】
ピッチングと違って、ゴルフではクラブを使ってボールを打ちます。いうなれば、ヘッドが手の役目なのです。ピッチャーにとって、 振りかぶってから投げるまでの間、手の位置がどこにあるのかが重要なのと同じで、スイングでもヘッドがどこにあるのか、常に意識することが大事です。いくら速く振ってもヘッドが暴れたら、正しいインパクトになりません。だからといってヘッドを常にスイングプレーン上に置く意識ばかりでは、速くは振れません。自分がヘッドの位置を認識できる最大の速さで振りましょう。すると当然、トップの位置などはコンパクトになるはずです。
アドレスでヘッドを浮かせて構えることによって、無駄なチカラが腕から抜ける。さらに浮かせてテークバックすればリキミなくヘッドスピードが上がる。リラックス状態からスイングを始めることによって、結果的に飛距離も出るという
アドレスでヘッドを浮かせて構えることによって、無駄なチカラが腕から抜ける。さらに浮かせてテークバックすればリキミなくヘッドスピードが上がる。リラックス状態からスイングを始めることによって、結果的に飛距離も出るという 【拡大】
もう一つ、速く正確に振るのに大事なのは、腕のリキミを取ることです。私はアドレスでヘッドを浮かせて構えます。さらにテークバックをする際には、また数センチ上げてからスイングを始動します。これによって腕のチカラがスッと抜けますので、 腕の振りがスムーズになります。ここでも、コンパクトなスイングにしておけば、体が回る範囲の中でトップスイングがつくれるでしょう。無理に大きくする必要はありません。フィニッシュも同じです。体の回りにたたむようにクラブが巻きつく形でいいのです。無理なく速く、正確に振れるようになるでしょう。

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