絶対に100をたたかない もりモリ総研 新展開vol.33 ジャック・グラウト




往年の名手たちの格言を吟味し、その真意をひもといていく新展開!
週刊パーゴルフ最新号(12月25日・1月1日合併号)
第42回は陳清波の格言。ぜひともご一読を!
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「頭はスイングのバランスの中心である」



ジャック・グラウト
1910年生まれ、米国出身。「帝王」ことジャック・ニクラスが10歳のときに初めて出会ったゴルフコーチとして知られる。ニクラスの生涯の師であり、父親が亡くなった後は父親代わりの存在でもあった。長い闘病の後、89年に79歳で死去。

頭が動かなければ、スイングのすべてがよくなると考えよう

頭はスイングの中心部。額を壁につけてシャドースイングすると、頭を止めておけば体の動きがすべてよくなることが分かる
頭はスイングの中心部。額を壁につけてシャドースイングすると、頭を止めておけば体の動きがすべてよくなることが分かる 【拡大】
 ジャック・グラウトはジャック・ニクラスにとって唯一無二の先生であり、ゴルフの基礎をニクラスに徹底的に教えたことで有名な方です。

 頭は体の中心ですが、クラブを振る動きを体の全体で考える人は、体の中心がずれてしまいやすくなります。その点、スイングを体の中心で考える人は中心を固定しやすく、体を正しく動かしやすくなるのです。

 ニクラスが10歳のころ、グラウト先生はニクラスの頭のてっぺん付近を押さえて、クラブを思いきり振らせたそうです。猛練習の結果、ニクラスのスイングは頭よりも下の動きが相当大きくなっています。

 テークバックでアゴを右に回すチンバック、バックスイングで左足カカトを大きく浮かせるヒールアップ、ダウンスイング以降の左足への体重移動や素早い腰の回転、体が弓なりに反るような逆C型のフィニッシュ。ニクラスのダイナミックなスイングは、体の中心をしっかりと固定しているからこそ可能なのです。

 クラブを持たずに、壁におでこをつけてアドレスの姿勢をつくり、シャドースイングをしてみてください。頭が動かなければ、肩甲骨や腕、手首など他の部位を可動させないと腕を振れませんし、スイングにならないことがよく分かります。

 頭を固定すれば軸が安定するわけですが、軸という概念はあまり持たないほうがいいでしょう。首のツケ根や背骨に軸をイメージすると、体の動きが制限されてしまう可能性があるからです。頭を止めておけば、体の全部を正しく動かせるというのが理にかなった解釈の仕方です。

 頭が左右に動いてしまう人は上体が左右にスエーして肩甲骨が可動しにくく、体の回転量が少なくなります。自分の体の動きが間違っているかなと思ったら、壁におでこをつけてグラウト先生のコーチを受けているつもりでシャドースイングの練習をしましょう。

今週のまとめ
「頭を止めて、体を大きく動かそう」

構成・三代崇 イラスト・庄司猛
※週刊パーゴルフ(2018年10月23日号)掲載


森守洋(もり・もりひろ)
1977年生まれ、静岡県出身。95年に渡米し、サンディエゴにてゴルフを学ぶ。帰国後、陳清波に師事。現在、「東京ゴルフスタジオ」を主宰し、多くのアマチュアをレッスンする一方で、原江里菜らツアープロのコーチもしている。

※次回は12/19(水)更新予定


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