絶対に100をたたかない もりモリ総研 新展開vol.31 リー・トレビノ




往年の名手たちの格言を吟味し、その真意をひもといていく新展開!
週刊パーゴルフ最新号(12月11日号)
第40回はウォルター・ヘーゲンの格言。ぜひともご一読を!
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「人生には、いくら頑張っても長続きしないものが二つある。
車の後を追う犬と、パー狙いのチップを打つゴルファーだ」



リー・トレビノ
1939年12月1日生まれ、米国テキサス州出身。メキシコ人の血を引く家庭で生まれ、「スーパーメックス」の異名を取った。68年全米オープンなどメジャー6勝。米ツアー通算29勝のほか、世界で60勝を挙げている。帝王ジャック・ニクラスとは対極の好敵手としても活躍。

パーオンは無理でも、ボギーオンの回数を増やすことを考えよう

パー狙いのチップショットで苦労するのはムダに等しい。3打目でグリーンに乗せるための作戦をしっかり立ててプレーしよう
パー狙いのチップショットで苦労するのはムダに等しい。3打目でグリーンに乗せるための作戦をしっかり立ててプレーしよう 【拡大】
 いかにもジョーク好きのリー・トレビノらしい格言です。「車の後を追う犬」とは米国的な表現で、いつまでも無駄なことをやっていることの喩(たと)えです。でも、車に追いつくはずがないのに追いかけ続けている犬は分かりますが、「パー狙いのチップを打つ」のがムダな行為だといってはばからないトレビノの真意は、どこにあるのでしょうか。

 チップとはチップショットの略で、グリーン周りからのアプローチのことをいいます。パー狙いのチップショットということは、そこでまだパーを諦めていないことに通じますし、最後まで頑張っているともいえます。でも残念ながら、パーが取れる確率はかなり低いといわざるを得ません。

 よく考えてみてください。ミドルホールでいえばパー狙いのチップは、3打目もグリーンに乗っていないことを意味します。ボギーオンさえしておけば、パーセーブのチャンスはまだまだ残されています。きっとトレビノは、「パー狙いのチップに神経を使うよりも、パーオンは無理でも3打目でグリーンに乗せることに、もっと一生懸命になりなさいよ」ということを伝えたかったのだと私は思うのです。

 ボギーオンできないゴルファーは傾斜地から飛距離を出そうとしたり、林の中から強引にグリーンを狙いにいったりなど、確率の低い攻めに走りがちです。イチかバチかの作戦は当たる確率がゼロに近いくじ引きのようなもので、いってみればパー狙いのチップだってイチかバチかに近い心理が働いているわけです。

 ショットの練習を積んで正確性を磨くことも大事ですが、パーを取る確率を上げるために悪くても3打目でグリーンに乗せる作戦を立てましょう。パー狙いのチップで苦労するよりも、その前の段階で苦しめば結果的によいスコアで上がれる回数が増えてくるはずです。

今週のまとめ
「ボギーオンに全力を注ぐべし」

構成・三代崇 イラスト・庄司猛
※週刊パーゴルフ(2018年10月9日号)掲載


森守洋(もり・もりひろ)
1977年生まれ、静岡県出身。95年に渡米し、サンディエゴにてゴルフを学ぶ。帰国後、陳清波に師事。現在、「東京ゴルフスタジオ」を主宰し、多くのアマチュアをレッスンする一方で、原江里菜らツアープロのコーチもしている。

※次回は12/5(水)更新予定


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