坂田信弘のラウンド進化論 恐怖を持たぬ“若いゴルフ”をつくる

50歳を過ぎると、筋力や柔軟性、瞬発力や反射神経など、体のあらゆる部分がピークのころとは変わってくる。それに対応するには、ゴルフに対する考え方(=ゴルフ脳)を、50歳以上仕様に切り替えることです。

『坂田信弘のラウンド進化論』は、週刊パーゴルフにて連載中!
最新号(10月30日号)では「砲台グリーンはピン位置で打ち方が変わる」を掲載!
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若い人のゴルフと年老いた人のゴルフ。その違いは、ゴルファーの年齢や体、経験ではない。恐怖を持ったゴルフか、恐怖を持たぬゴルフかの違いである。若いゴルフには恐怖がなく、当然ながら勢いを持つ。年老いたゴルフには重っ苦しい恐怖がつきまとう。その予期不安を含め、ゴルフは勢いを己の心でそぎ落とす負の面を持つ。若さは必要です。若返り手段を提案させていただきます。

勝負事に大切なのは勢いを持つ心

 何事も「体・技・心」だ。私は3つのうち体が最も大事であり、次が技、最後が心だと思ってきた。

 心だけの勝負ならば、経験者や長く生きてきた人、あるいは各領域での成功者や宗教人が有利となろう。だが現実は、日本アマも各地区アマ競技もプロ競技においても、若い者が勝つのだから心よりも体が第一ではないかと考えた。だが近ごろ、心の構えや考え方というところに目が向くようになった。

 若者が年長者に勝つのは、体の違いだけではない。やはり心なのだ。若者の心には勢いがある。勢いは経験を超える。勝負事に最も大切なのは、勢いを持つ心ではないかと考えた。

 勢いをそぐ最たるものは恐怖だ。勝ち続けているときは恐怖を持たない。

 恐怖のないゴルフ、「このオレが負けるわけがない」という自負と己への言い聞かせは、傍(はた)目には「ゴルフをなめている」と見えるかもしれぬ。だが自信満々で打っているときに悪いショットは出ない。出たとしても後に影響を残すようなショットとはならないだろう。逆に自信なきショットはミスの連鎖を生むと思う。いいショットと悪いショットの差が大きくなると勝利は遠ざかる。

 いいときはいいが、一つ歯車が狂うとまったく思うように打てない。これは恐怖だ。恐怖を知ったゴルファーは、枯れる直前の松の木に似る。松の木は己が枯れることを悟ると、子孫を残そうと松ぼっくりをぼんぼん落とす。恐怖を覚えたゴルファーも、先のことを考えてあれこれと策を試みる。そして、その思いどおりに事が進むかと申せば進まない。臆病は必要だ。ゴルフ思考を生むのは臆病心だと思う。だが、臆病心を3枚4枚と重ね貼りしていくと、一重の恐怖が生まれる。二重の恐怖は予期不安を生み、三重の恐怖は打ち急ぎやリズムの乱れを生み、四重の恐怖は体の動きを乱す。そして、ぼうぜんたるミスが生まれる。

 勝っているとき、強さを維持しているときは、先のことは考えない。目の前のことだけだ。そんな人間に、老婆心からアドバイスしたって聞く耳など持つわけがない。人さまの老婆心に耳を傾けるのは、勝てなくなったときだ。

 戦い人にとって傲慢(ごうまん)は賛美すべき己の背(うしろ)姿である。誰でもが持つ背姿ではない。私は二流半のプロであった。傲慢に憧れてはいたが、手の届かぬ精神領域であった。

 その人の心のレベルでレッスンは変わっていく。70歳のゴルファーとジュニアに、同じレッスンはできないのです。

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