絶対に100をたたかない もりモリ総研 新展開vol.1 ボビー・ジョーンズ




往年の名手たちの格言を吟味し、その真意をひもといていく新展開!
週刊パーゴルフ最新号(5月8・15日合併号)
第15回はビリー・キャスパーの格言。ぜひともご一読を!
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「ゴルフは5インチのコースでプレーするゲームである。
それは耳と耳の間の距離だ」


往年の名手たちが残した金言、格言の多くは、アマチュアゴルファーのよき道しるべとなっています。名手たちの格言を吟味し、その真意をひもといてみると、新しい発見に出合えます。第1回は、「球聖」といわれたボビー・ジョーンズの格言です。

ボビー・ジョーンズ
1902年、米国ジョージア州生まれ。本名はロバート・タイアー・ジョーンズJr.。本職は弁護士で、生涯アマチュアを通した。30年に全米オープン、全英オープン、全米アマ、全英アマを制し、ただ一人の年間グランドスラマーとなった。「球聖」といわれ、マスターズの開催コース、オーガスタナショナルGCの創設者としても知られる。71年没。

感情が高ぶったり闘争本能が働いたりすると、思考能力が低下する

ゴルフは「右脳と左脳の闘い」でもある。耳と耳の間の「5インチのコース」を相手に、自分をどうコントロールするかの重要性をボビー・ジョーンズは教えてくれた。
ゴルフは「右脳と左脳の闘い」でもある。耳と耳の間の「5インチのコース」を相手に、自分をどうコントロールするかの重要性をボビー・ジョーンズは教えてくれた。 【拡大】
 ゴルフは「耳と耳の間のゲーム」とよくいわれます。つまり、ゴルフコースを相手にプレーするには知恵を働かせることが大事というわけですが、これがいかに難しいかは多くのアベレージゴルファーも経験を通して痛感させられているのでしょう。

 ボビー・ジョーンズのいう「5インチ」とは耳と耳の間の距離です。1インチは2.54センチですから13センチ弱となります。それよりも「5インチのコース」という表現をしているところに、この格言の深い意味があると私は思うのです。

 ちょっと話がそれますが、車を運転していて後ろから急に追い抜かれると、普段はとても温厚な人がカッとなることがよくあるでしょう。脳科学的にいうと、感情が高ぶると思考能力が低下するそうです。

 ゴルフのプレーも同様で、試合やゲームに夢中になり、闘争本能が働くとIQが下がるということが科学的に実証されています。頭のいい人が絶対にゴルフがうまくなれるわけではなくて、会社では立派な役職に就いていて周囲からも賢いといわれる人が、ゴルフで熱くなると自分を見失ってしまうケースがよくあります。

 それは本人に責任があるわけではなく、脳の仕組みがそうなっているのです。ゴルフは楽しいスポーツですから「うれしい」「悔しい」などの喜怒哀楽を前面に出すのもいいことですが、感情に走りすぎるのはマイナスです。スタート前に「あのホールはこう攻めよう」などとマネジメント面で心の準備をしていても、思考能力が低下するとそれを忘れてしまいやすいからです。

 ジョーンズの格言をひもといてみると、広大なゴルフコースを相手にプレーしながら、自分の感情を相手にいかにプレーするかが、より重要だということに行き着きます。だから「5インチのコース」なのです。

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