絶対に100をたたかない もりモリ総研 vol.42 ミスの要因はメンタルのせいではない!?

スコアをつくるためのゲーム運びを学び、謙虚な気持ちでプレー

「いいスコアを出そう」とばかり考えると、シングルゴルファーでも大たたきしてしまう。謙虚な気持ちを忘れずにプレーし、ミスしても「メンタルが弱いから」と自己否定をしないこと。たたいたときは自分のプレーを反省しよう
「いいスコアを出そう」とばかり考えると、シングルゴルファーでも大たたきしてしまう。謙虚な気持ちを忘れずにプレーし、ミスしても「メンタルが弱いから」と自己否定をしないこと。たたいたときは自分のプレーを反省しよう 【拡大】
 一般のアベレージゴルファーは、コース攻略の考え方や、そのホールの攻め方のプラン立てを軽視する傾向があります。ゴルフがターゲットスポーツである以上、コース攻略の幅広い思考力は、スイングの技術と同じくらいか、それ以上に重要なことです。

 以前、ある大学ゴルフ部の臨時講師として、講義をしたときの話をしましょう。ゴルフがとてもうまい有望な選手が普段は簡単にアンダーパーで回れるのに、試合になるとたたいてしまうとかで、大学の競技には団体戦もあって、そこでもなかなか力を発揮できていないということを聞きました。ゴルフは基本的には個人競技ですが、団体戦は同じゴルフでもまた全然違った競技となるくらいですし、大学の名前を背負うのは、また違ったプレッシャーが重くのしかかってきます。

 講義で私がどんな話をしたかというと、プレッシャーに打ち勝つためにメンタルを強化することが大事なのではなくて、選手の一人一人に才能があって、一人一人のゲーム運びがうまくいけば、個人戦でも団体戦でも必ず上にいける。そのためにもゴルフゲームに対する考え方を学ぶ時間を多くつくらなくてはならない、ということです。

 試合や競技になると、「ここはバーディホールだ」とか「4つあるパー5ではできるだけバーディを多く取るのがいい」などとよくいいますが、バーディを取らなくてはいけないホールなんて基本的にありません。勝負が懸かった場面では、もちろん勇気も必要です。しかし結果がうまくいかなくても、自分を責めてはなりませんし、スコアを恥じることもないのです。

 ゴルフはスコアで勝負するのですが、スコアがすべてではありません。スコアばかりに執着しては、いいスコアを出すのがかえって難しくなります。一番のキーポイントは、スコアを出すためのゲーム運びと、心の保ち方です。バーディが取れそうな場面でも「パーでもいい」と謙虚な気持ちでプレーするとか、自分のミスに怒らないなど、心のアップダウンをできるだけ小さく抑えることを徹底してみてください。

 コースマネジメントやゲームの運び方の思考が不足していることを、メンタルが弱いことに置き換えてはいけません。ゴルフはメンタルのスポーツといわれるだけに、スコアがちょっと悪くなると「メンタルが弱いから」とすぐにいわれますし、実際プロたちもよく口にします。

 でも、そうではないのです。たたいてしまったときは、自分のプレーを反省することです。メンタルが弱いからと自己否定ばかりしていては、いつまでも自分の殻を打ち破ることができません。

「スコアがよくなかったことをメンタルに責任転嫁しない」

構成・三代崇 写真・上山敬太 イラスト・庄司猛
※週刊パーゴルフ(2017年10月31日号)掲載


森守洋(もり・もりひろ)
1977年生まれ、静岡県出身。95年に渡米し、サンディエゴにてゴルフを学ぶ。帰国後、陳清波に師事。現在、「東京ゴルフスタジオ」を主宰し、多くのアマチュアをレッスンする一方で、原江里菜らツアープロのコーチもしている。

※vol.43は12/27(水)更新予定


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