匠の戦略思考に学ぶ極上のコースマネジメント術【矢部昭1】

せこく、堅実なプレースタイルで得られるものも多い

 ほかの生徒さんからは、よく「アゴの高いバンカーを越えられるようになりたいから、ロブショットの打ち方を教えてくれ」といわれます。「平均スコアは?」と聞くと「だいたい90~100の間」「いらん! そんな難しい技に挑めば、ミスを多くするだけだ。アプローチはピンにピタリと寄せようとするのでなく、そこそこでいいと考えなさい。バンカーもアゴが高ければピンを狙わずに、ヨコに出せばいい」。それが真っ当な攻め方というものです。

 私の推奨するゴルフは、せこいと思われるかもしれません。実際、私のレギュラーツアー時代の体重は50キロ。優勝争いしているときは恐らく48キロくらいまで落ちていたでしょう。だから体力的に小技を磨いて堅実に勝負するしかなかった。そんなプレースタイルに、プロ仲間から、ボギーをたたくかなと思っていたらパーでまとめてくる、いやらしい、やりづらい、と、プロとして光栄な評価をいただきました。この年までゴルフを続けていられるのも、その礎があったからこそだと思います。せこいゴルフも捨てたもんじゃないんですよ。

常に自分の実力に似合った攻め方とクラブ選択を探る

取材協力/小山田ゴルフガーデン(東京都) 取材・文/伊藤昇市
※週刊パーゴルフ(2016年4月12日号)掲載


矢部昭(やべ・あきら)
1946年6月10日生まれ、栃木県出身。65年プロ転向。82年日本オープンゴルフ選手権を制するなどツアー通算5勝。年齢を重ねても研鑽を怠らず、グラウンドシニア、及びスーパーシニアの部で抜群の強さを発揮。2014年初出場した日本プロゴルフゴールドシニア選手権で優勝。15年は2位タイも、再び優勝を目指す

※次回は10/2(月)更新予定


匠の戦略思考に学ぶ極上のコースマネジメント術 バックナンバーはコチラ!>>

レッスン最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ