匠の戦略思考に学ぶ極上のコースマネジメント術【矢部昭1】



スコアメークの2大鉄則
“ダメなほうに打たない”“できないことをしない”



 プロ歴50年越え。2016年に70歳を迎えるも、衰え知らずの闘志みなぎる日本屈指のゴールドシニアゴルファー、矢部昭。加えてレギュラーツアー時代は、プロ界随一の軽量ゴルファーといわれていただけに、コースとの向き合い方にもほかのプロとは一味違うものがあったようだ。その辺り、4回に渡ってお届けしよう。

危険ゾーン回避時は、一切の欲を捨てて安全策に徹すること

 コースマネジメントで最初に思い浮かぶのは、ダメなところに打たないってことだね。簡単な話、フェアウエーの左サイドがOBだったり、大きなバンカーが口を開けていたら、ティショットはフェアウエーの右サイドを狙うのが賢いでしょ。グリーンを狙うときもそう。ピンがグリーンの左サイドに立てられていても、その手前に池があったり、アゴの高いバンカーがあったら、そっちには打たない。グリーン右方向に運んでおくか、もしくは、その危険ゾーンに届かないクラブで刻むなどして、そこから寄せてスコアをまとめる。

 まぁ、何しろスコアをまとめるには危険回避の安全策が一番。それでたまたまプレーの流れの中、うまいこといってバーディチャンスが巡ってきたら頑張る。私なんかの腕じゃ、それが関の山ですよ。

 ところが人間は欲張りで、この安全策がなかなかできない。人が飛ばせば、その先に飛ばしたいと思うし、人がピンに寄せれば自分も寄せたいと思ってしまう。だから私も含めて、うまくなれないんですな。

 これね、安全策は分かってる、だけど打球が危険なほうに飛んじゃうって人も、絶対的に願わくば飛ばしたい、寄せたいって欲があって徹し切れていないんですよ。逃げるにしても、刻むにしても、自分の実力に合ったクラブで無理のない狙いどころを設定してごらんなさいよ。そうして、そこにしっかりと打つことに集中して臨めば、まず危険ゾーンに打ち込むことはないはずですよ。

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