匠の戦略思考に学ぶ極上のコースマネジメント術【井戸木鴻樹3】

内に閉じこもるより笑顔でいるほうが好結果へとつながる

 そんなこんなのボクですが、パッティングが不調のラウンドではやっぱりイライラしますし、カーッと頭に血も上ります。いくら入らんでもええ、と思っても、確実に沈めておきたいパットまで外し続けていたら話になりませんからね。

 ただパッティングの場合、そうした負の連鎖から抜け出すために、やるべきことは決まっています。突き詰めればフェースを打ち出しラインに合わせ、そのラインにボールを乗せて転がすことに集中するしかないわけですから。それをいかにシンプルに、リズムよく実践できるかが勝負です。

 ボクは、パターヘッドに入っている、フェース面に対して直角の線を打ち出しラインに合わせることに意識を集めます。そして、そのパターヘッドの線をなるべくラインなりに真っすぐ動かし、サッと引いてサッと打つようにします。自分なりのリズムのサッ、サッでね。

 それで外れたらしょうがないでしょう。外し続ければカッカしますが、そうなったらもう早めに笑うしかありません。決して諦めるわけではありません。笑うのが最善の打開策なのです。

 事がうまくいかないからといって、ムスッとした顔をしていたり、暗く下を向いていては、ますます泥沼にはまるだけ。つらくても、苦しくても笑顔でいればきっといいことがあるはずです。心理学の偉い先生も、そういうアドバイスをよくしていますよね。イライラしたり、落ち込んだところでパットがよくなるわけでもないし、笑顔でいるほうが、そのうち入るようになるものです。

 笑うことが難しいのなら、同伴競技者やキャディさんとの会話を増やしてもいいでしょう。内に閉じこもってプレーしているより、絶対的にストロークの動きをよくしますよ。

集中すべきはフェースを打ち出しラインに合わせリズムよく打つこと

取材トーナメント/日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ 取材・文/伊藤昇市
※週刊パーゴルフ(2015年11月17日号)掲載


井戸木鴻樹(いどき・こうき)
1961年11月2日生まれ、大阪府出身。82年プロ転向。レギュラーツアー通算2勝。抜群のフェアウエーキープ率を武器に長期間活躍を続け、2011年シニア入り。翌年、富士フイルムシニア選手権でシニアツアー初勝利を飾ると、翌13年5月、全米プロシニア選手権で優勝。アジア人として初めて米シニアメジャーを制した。167センチ、62キロ。小野東洋GC所属

※次回は7/31(月)更新予定


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