匠の戦略思考に学ぶ極上のコースマネジメント術【渡辺司2】

1番ホールから順に打った数を“正”の字でつけ足して記入

 ボクの考え方はプレッシャーを軽減するには有効ですが、逆にドキドキ感が薄れて、ゴルフの楽しさを半減させてしまうかもしれません。緊張の中、達成できたという快感がなくなってしまいますからね。

 でも、1打ごとに一喜一憂せずに淡々とスコアメークしたいのであれば、皆さんにお勧めの手法があります。まぁ、競技会の提出用はそういうわけにはいきませんが、スコアカードに各ホールの打数を数字で記入せずに“正”の字で書き足していくのです。

 通常、1番ホールから4番ホールまでの打数が、順に6打、4打、4打、5打であれば、スコアカードの各ホールの欄に6、4、4、5と書き込むでしょう。それを各ホール、いくつ打ったかの記録を残すのではなく“正”の字で書き足していくわけです。したがってこのケース、4ホール終えた時点で【※】のような記入となります。

 こうした記入の仕方であれば、当然、もう7番ホールなのに30打いってないぞ、とか、おいおい、まだ4番ホールなのに、もう20以上打っちゃったよ、となります。まさに1打、1打の積み重ねとなるわけです。

 そして何より18ホール中、パットを含めたすべてのショット、特別な1打など何もないといった意識を高めてプレーできます。バーディパットだ、パーパットだ、といって入れ込む必要はありません。それまでに10打費やしていれば、次は11打目のパット。20打費やしていれば、そのパットは単に21打目にすぎないのです。パットを外したからといってモチベーションを下げることもなくせるでしょう。そして、ただひたすら打数を減らすことを目標にプレーできるはずです。

【※】“正”の字で書き足す

1番ホールから4番ホールまで順に6打、4打、4打、5打の場合、“正”が3つと4画目までとなる
1番ホールから4番ホールまで順に6打、4打、4打、5打の場合、“正”が3つと4画目までとなる 【拡大】
ドライバーショットもショートパットも、すべて同じ1打の意識を高めてプレーできる
ドライバーショットもショートパットも、すべて同じ1打の意識を高めてプレーできる 【拡大】

特別な1打などない。ただひたすら打数を減らすことに集中できる

取材/文・伊藤昇市 取材協力・ゴルフネットワーク(東京都) イラスト・西山幸男
※週刊パーゴルフ(2015年9月15日号)掲載


渡辺司(わたなべ・つかさ)
1957年2月16日生まれ、東京都出身。81年
プロ転向、レギュラーツアー通算2勝、シニアツアー通算4勝。オールラウンドプレーヤーとして、レギュラー時代は85年から2003年まで19年連続シード権を維持。シニア入り後は08、13年に日本プロシニア選手権、09年には日本シニアオープンを制するなど、公式戦に強さを発揮する。セガサミーホールディングス所属

※次回は6/30(金)更新予定


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