匠の戦略思考に学ぶ極上のコースマネジメント術【海老原清治2】

ボールを打つことに躍起になっていると、想像力が働かない

 常に想像しながらプレーしていれば、その場、その場で臨機応変に、かつ、最良の選択をする力も向上します。

 例えば、ティショットでボールをラフに入れてしまったとき。想像力に乏しい人は、ボールの潜り具合や芝の密集度などは二の次に、とにかくグリーン方向に打つことを第一優先にしてしまいます。

 対して、想像力が豊かな人は、“あっ、この状況からグリーンを狙うのは自分の技術では無理だ。番手を落として、取りあえずフェアウエーに出そう。次打で勝負だ”といったところまで発想を広げます。その辺り、各状況でのクラブ選択、ボールを打ち出していく方向、飛距離設定など、想像力を働かせる人とそうでない人とでは、スコアに大きな差となって表れるでしょう。

 ですから、ベストプレーを目指すラウンドであっても、あまり躍起にならないことが大事です。視野を広げるべく想像力をかき立てるには、鼻歌交じりでプレーするくらいがベストじゃないかなぁと思いますよ。

 そうするとね、想像力って不思議なもので、いつしか体の動きを支配して、想像どおりに打てるようになるんですよ。私が欧州シニアツアーで戦っていたころ、1ピンくらいのパッティングで“これは外しようがないぞ。ここにヘッドを引いて、こうして動かして打てば絶対に入る”って、そういう状態になるときがありました。実際、2002年に賞金王になったときは入りまくっていたし、ショットにもそれに近い状態が表れました。まさに想像力が進化して、ワンステージ上のレベルでプレーできたんでしょうね。

 今となっては、その状態に入り込むこともめっきり少なくなりましたけど(笑)、ただ単に入れたい、うまく打ちたいって思っているだけだったら、きっとそうした経験は味わえないと思います。想像力、皆さんもぜひ常に広げてプレーすべきです。

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