匠の戦略思考に学ぶ極上のコースマネジメント術【水巻善典3】

グリーンおよび周辺を読み取る力を養って寄せワンを増やす

 最後にというよりも(1)、(2)の確実性を高めるべく、本来であれば先にあるべき事柄である(3)も大事です。グリーンの速さ、およびグリーン周辺の状況を読み取ろうとする習慣をつけましょう。

 スタート前の練習グリーンでは、最低でも10分はボールを転がし、その日のグリーンの速さをインプットしてください。ただ単に“速い”“遅い”と感じ取るだけでなく、ならばどうするか? コースに出る前に、具体的な対処法を見いだすことが肝心です。

 ラウンド中も、グリーンの形状はどうなっているのか? バンカーを含め、グリーン周りで外してはいけないゾーンはどこか? 逆に、どこからならピンに寄せやすいのか? そうしたことを読み取ろうとしましょう。

 すぐには読み切れなくても、常に読み取ろうと意識することが大切。日本のコースのグリーンは、大抵奥から手前に下っている受けグリーン。ただし、近くに高い山があると、そちらのほうからの傾斜がかかりやすい。一方、水はけをよくするために、池のあるほうへと低くなっている。また、次のホールへ向かうために人が歩くところのラフは、グリーン方向に対して逆目となる。したがって、そこに外してしまうと寄せるのが難しい、などの基本事項が頭に入っていれば、読み取る能力は徐々に磨かれるものです。

 以上3点、ちょっとした心がけ次第で、すべて誰でも容易に取り組めるはずです。それでいて、効率よくスコアメークできるようになって、目の前に立ちふさがる平均スコア80の壁も乗り越えられるでしょう。やった者勝ちです。ぜひ、実践してみてください。

いいスイングで飛ばそうと練習を積むより、よほど70台安定の足固めとなる

取材/文・伊藤昇市 取材トーナメント・スターツシニア
※週刊パーゴルフ(2015年7月14日号)掲載


水巻善典(みずまき・よしのり)
1958年8月27日生まれ、東京都出身。84年プロ転向、レギュラーツアー通算7勝、シニアツアー通算1勝。93年予選会を突破して米PGAツアー出場権を獲得。以後十数年米国に居を構えて活躍。冷静沈着なプレーは今なお健在。トーナメントのテレビ解説等でも存在感を示す一方、国内シニアツアー本格参戦以来、常に賞金シードを維持する。鳴尾GC所属

※次回は6/5(月)更新予定


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