クラブ契約がフリーになったので、いいモノがあればどんどん飛びつけるようになりました。もともとパターに関しては契約がなかったので、以前からいろいろと試して、昨シーズンも何タイプか試合で使ってみたんですけど、結局はこのパターに戻っちゃうんですよね。もう4~5年ほど替えては戻り、替えては戻り、を繰り返しています(笑)。
この4~5年、常にキャディバッグの中に入っていたわけではないが「信頼できるエースパター」と山下 【拡大】 浮気するたびに、“あ~、やっぱり、こっちのほうが打感もいいし、イメージどおりのスピードでボールも打ち出せていいな”と実感しています。ミスパットしたときも納得できるんですよ。何が悪かったのかも明確につかめる。これ以上ボクにピタリと合ったパターには、もう巡り合えないんじゃないかな。旧タイプだけに、何かあったら困るので家に同じパターを2~3本ストックさせてもらっているほどです。
フェースのホワイトホットインサートとヘッドバランスが山下の求める転がりを実現する 【拡大】 このエースパターは、グリップがテカテカになってしっとり感がなくなってきたので、そろそろ交換しようとは思っているんですけど、正直グリップ交換って好きじゃないんですよね。パッティングの感覚が変わるというか、別のパターになってしまうような気がして……。まあ、シーズンオフの間に替えて慣らしておきます。
10年連続賞金シード獲得 山下和宏(やました・かずひろ) 1973年生まれ、大阪府出身。98年プロ転向。プロ入り後、約10年は活躍できずにいたが、2008年に賞金シード入りを果たすと、以来安定した成績を残し続ける。今季悲願のツアー初優勝なるか。ザ・サイプレスGC所属 取材トーナメント・三井住友VISA太平洋マスターズ 取材/文・伊藤昇市 撮影・高木昭彦 ※週刊パーゴルフ(2018年4月3日号)掲載