コース改修によりラフは取り除かれ、松の葉とワイヤーグラスが砂地に散りばめられている。新しくなったパインハーストの全ホールを紹介しよう。
USGA主催の全米オープン、全米女子オープンが続けて開催される。舞台となるのは、世界を代表するゴルフリゾート「パインハースト リゾート No. 2コース」。リゾートとはいえこのコースは、アメリカが世界に誇る屈指の名門コースだ。
1936年には全米プロ、51年にはライダーカップ、そして99年には全米オープンが初めて開催された。2005年には再び全米オープンが開催され、今回9年ぶりに戻ってくる。
USGA競技を開催する名門コースだが、パインハーストは誰でもプレーすることができるのが大きな特徴だ。リゾート内には合計8つ(合計144ホール)のコースが広がり、それぞれのレベルに応じたコースを選択できる。また、ゴルフのみならず、世界最大級の総合リゾートとして、多くの旅行者を受け入れる。
アメリカ南部が醸し出す伝統的な装いと、厳粛な雰囲気を持った全米オープン、全米女子オープンがいかに融合するのか。男子に続いて女子の戦いが、ましてやメジャー大会が連続して開催されるのは史上初のことだ。どんなドラマが待ち受けるのか。
左右のラフが全て取り除かれ、砂地にワイヤーグラスが埋められた。300ヤード地点のフェアウエーにはマウンドが造られた。グリーンの奥からもラフがなくなり、松の葉とワイヤーグラスが待ち受ける。
グリーンの右横は2番のティグラウンドになっている。奥は荒れ地が広がり、オーバーは禁物だ
男子は、前回から35ヤードほど距離を伸長。最も難しいホールの一つになるだろう。ティショットは左に並ぶ4つのバンカーを避けたい。右に逃げると荒れ地が広がり、トラブルになる可能性も。
しっかりフェアウエーをキープしたい。距離のあるバンカーがグリーン左手前にも待ち構える
最長でも390ヤード前後と、スコアを伸ばしたいホール。コンディションやピン位置によってはティグラウンドを前に移し、ワンオン可能なパー4に変貌する。ただしグリーン奥はトラブルのため回避。
距離の設定にもよるが、ドライバーで思い切った攻めができる可能性が高い。前半のバーディホールか
通常のパー5のホールに新たなティを新設し、距離を伸ばしパー4とした。さらにセカンド地点の左右にバンカーを設け、グリーン左のバンカーは手前まで拡張し、パーゴルフ プラスを逃した際の難易度を上げている。
女子でも450ヤードを超えるため、無理をせず、安全に切り抜けたい前半の難所となる
後方にティを新設し、パー5に生まれ変わった。左のフェアウエーバンカーまで男子で290~300ヤード。これを避ければバーディも近づく。左サイドは、グリーンに近づくにつれバンカーと荒れ地が広がる。
グリーン手前左サイドにはワイヤーグラスが待ち構えるため、確実にグリーンをとらえたい
前回開催時は最高難度を誇ったパー3。グリーンセンターをヒットしたい。少しでもラインを外れると、左右のバンカーに転がり込む。グリーン面も高いため、ショートすると転がり落ちる。
ほぼ改修を施していない数少ないホール。男女ともに距離があるため、パーで切り抜けたい
セカンド地点から大きく右にドッグレッグしたパー4。右コーナーにはバンカー群が大きく口を開けており、ここに入れるとトラブル。ショートカット狙いで飛びすぎると、左の荒れ地につかまる。
セカンド地点右サイドのバンカーを避けて、左の広いフェアウエーを狙っても距離は残らない
距離の長いパー4として設定される。セカンド地点の右サイドにバンカーが新設された。フェアウエーは右から左に傾斜しているため、右のバンカーを嫌って引っかけると、左の荒れ地が待ち構える。
右のバンカーを避けたいが、左もトラブルになるためティショットの精度が重要
コース内で最も短いホールになる予定。ティからグリーンの間には荒れ地が広がり、コースの特色をよく表す。グリーン面は2段になっており、左から右に傾斜している。手前のバンカーに注意。
左手前のバンカーは拡張され、1930年代の面影を取り戻した。奥行きのないグリーンが厄介
男子にとっては最長のホール。バックティとフェアウエーの間に谷があるため、女子のティグラウンドは大幅に前進する可能性がある。男子のランディングエリアは、フェアウエーが絞られている。
グリーン奥には荒れ地が迫り、少しでもオーバーするとこれにつかまる。スコアを伸ばしたいホール
ベン・ホーガンが最も気に入っていたパー4。今回の改修で、その当時の面影を取り戻した。女子はコンディションにより70ヤードの違いが出る。フェアウエー左サイドに大きなマウンドあり。グリーンは右手前が安全。
見晴らしはいいが、フェアウエーを外すと広大な荒れ地が待ち受ける。確実なドライブが必要
前回より大幅に距離が延びたホールの一つ。男子は300ヤード先、左の荒れ地マウンドに注意が必要。女子は距離が変動する可能性がある。短くなってもフェアウエー幅が狭いため、確実にレイアップか。
このホールも、少しでもグリーンオーバーすると一気に転がり落ち、荒れ地につかまることになる
男女ともにエキサイティングなホールになる可能性が高い。後半の難所に向けて、バーディを決めたいホール。短いティを使用することになればワンオンが可能。ただし左に外すとたちまち荒れ地につかまる。
ティグラウンドからグリーンを望むと、左右に迫る荒れ地が目に入る。バーディホールか
セカンド地点左のバンカーはアゴが高いため入れたくない。ただし、右サイドにも新たに二つのバンカーが再生された。グリーンは右に外すとトラブル。極端な受けグリーンとなっており手前から攻めたい。
コース設立時は右サイドにバンカーが4つあった。風化してしまった二つを今回再生。元の4つに
メジャーの中では特別距離が長いわけではないが、グリーン面を大幅に拡張し、よりピン位置の選択肢を増やすことに成功。右側のバンカーが近づいたことにより、ミスヒットが即バンカーにつかまる。
グリーン奥の木々を切り、見通しもよくなったが、その奥は荒れ地のため、手前から攻めたい
男子は前回よりティグラウンドを後方にし、右サイドの300ヤード付近にバンカーを新設した。女子にとっても距離が長く、タフなホールになる。グリーン周りのバンカーも効いており、難所の一つ。
グリーン右手前には大きなバンカー。奥にもバンカーがあり、グリーンに沿うよう配置された
男子は距離が長くなった。女子も距離があり、右手前のバンカーと荒れ地を避けたい。右奥にピンが切られた時は、ティショットで勇気が必要となる。パーセーブをして、最終ホールにつなげられるか。
グリーン右手前はほぼバンカーと荒れ地になっているため、安全にセンターから左サイドに乗せたい
やや右ドッグレッグのパー4。右のバンカーを越えてフェアウエーをキープしたい。グリーン右手前には二つのバンカーがあったが一つにつながり、右サイドからのセカンドの脅威となる。
右サイドのバンカーを避けられればバーディを奪うこともできるフィニッシングホール
渋野日向子にとって特別な勝利 「これほど“誰かのために勝ちたい”と思ったことはなかった」 大王製紙エリエールレディスオープン(最終日)【パーゴルフ プラス|PAR GOLF PLUS 】
ファイナルQTに進めなかった有名男子プロたち 下部ツアーにもほぼ出られないが意外にポジティブ!? 【パーゴルフ プラス|PAR GOLF PLUS 】
LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ<LPGAツアー>-TV中継 【パーゴルフ プラス|PAR GOLF PLUS 】
女子ツアーの来季シード権が確定 進む若年化で、おなじみの顔が相次ぎ脱落 【パーゴルフ プラス|PAR GOLF PLUS 】