全英オープンで優勝戦線に浮上したウッズ、全米プロでも再び強さを見せるか

全英オープン最終日、一時首位に立ったウッズ。メジャー15勝目へ期待が膨らんだ 写真・村上航
全英オープン最終日、一時首位に立ったウッズ。メジャー15勝目へ期待が膨らんだ 写真・村上航 【拡大】
 今年の全英オープンの主役は、最終日に一時単独トップに立ち、まだまだメジャーで戦えると世界のゴルフファンに確信させたタイガー・ウッズだった。

 最終的には優勝したフランチェスコ・モリナリに3打差の6位タイと、5年ぶりにメジャーでトップ10に入った。

 ウッズは最終日、首位と4打差でスタートすると、ハーフターンまでここ数カ月のパットの不振を払拭(ふっしょく)、安定してスコアを伸ばした。しかし、首位に立ったウッズにかつての圧倒的な強さは見られなかった。後半に入るとショットは乱れ、アプローチも決まらず、あっさりと優勝争いから脱落してしまった。

 メジャー15勝目はならなかったものの、ギャラリーは歓喜し、戦う選手たちにとってもウッズの存在を再認識する一日となった。

「彼は15年前には絶対しなかったミスをした。メジャーでの優勝争いは彼にとって久しぶり。だからウッズでさえも再びメジャーで勝つことを学ばなければならない。でもウッズの復活で次の全米プロがより面白くなったことは間違いない。ボクたちは再びウッズと戦わなければならなくなったのだ」(ローリー・マキロイ)

 そして、ウッズが今季メジャー最終戦の全米プロゴルフ選手権に3年ぶりに出場する。今年の開催コースのベルリーブCCは、ミズーリ州セントルイスにある。2008年、BMW選手権が開催されているが、当時ウッズはヒザを手術し、出場していない。

 過去4勝を挙げている全米プロは「潜在的に好相性」と見る向きもあるが、米ゴルフチャンネルで解説を務めるブランデル・シャンブリーは「それは全盛期の話」という。

「全英オープンではティショットはドライバーを持つ回数を減らし、2番アイアンを多用した。その結果、3日目までのフェアウェイキープ率は76パーセントで1位。これが好成績につながったのは間違いない。しかし、全米プロでは飛距離が求められる。ウッズの今季の平均飛距離ランキングは31位(7月30日現在)。ツアーでは十分戦えているが、全英オープンのバックナインではドライバーショットを曲げていた。ドライバーでのティショットで安定して飛距離を出すことが必要となる全米プロにおいて、どの程度ウッズが戦えるかは未知数だ」

 メジャーで久しぶりに優勝のチャンスを味わったウッズは、

「首位に立っても決して違う感覚はなかったし、自分が何をしなければならないか分かっていた。これはメジャー勝利に向けて確実なステップ。でも全英で勝てなかった悔しさはしばらくボクの心に残る。再び充電が必要」

 とコースを後にした。全米プロで再びメジャーの栄冠に挑む。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年8月21・28日合併号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

関連記事一覧

ツアー最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ