1カ月の休養も腰痛が完治しない野村敏京、さらに休養を取って再浮上へ

KPMG全米女子プロゴルフ選手権でも予選落ち。腰の痛みは完治しないが、スイングの修正が最優先事項だ 写真・Getty Images
KPMG全米女子プロゴルフ選手権でも予選落ち。腰の痛みは完治しないが、スイングの修正が最優先事項だ 写真・Getty Images 【拡大】
 リオデジャネイロオリンピックで4位タイになった野村敏京が、不振にあえいでいる。

 今季の野村は、2月のISPSハンダ・女子豪州オープンの40位タイが最高位で、3月以降は予選落ちと棄権が4試合続いた。原因は持病ともいえる腰痛だ。4月中旬からは約1カ月の休養を取ったが、

「だいぶよくなりました。スイングは問題ないけど、長い時間歩くと、やはりまた痛くなることがあります」

 と完治には至らず、復帰2戦はさらに予選落ちが続いた。

「試合が続いているからスイングの調整をする時間がない。試合中に修正するのは、やっぱり難しいんです。練習しないとダメだというのは分かっているのですが……」

 腰痛を最初に発症したのは2014年だ。最終戦のCMEグループツアー選手権で2日目に大会を棄権、急遽(きゅうきょ)アトランタの病院へと駆け込んだ。

 もともと、野村はトレーニングを重視するタイプではなかった。しかし、昨年は宮里美香のトレーナーを務める工藤健正氏から助言をもらい、ジムで体を整えることを覚えた。その矢先、宮里がシード権を失い米LPGAツアーから撤退同然となり、今まで工藤氏に気軽に相談していたことを、自身で解決しなければならなくなった。試合に出場を決めても、腰に疲れをためないように練習ラウンドを休んで初日を迎えたり、毎試合、本当に出場できるのかと不安がよぎる状態だ。

 体のバネを生かしたスイングで飛距離を稼ぎ、ゴルフを組み立てていた野村のプレースタイルも根底から覆される。

「これではスコアにならないのは当然」

 と、半ば諦め状態だ。

 3勝を共に挙げたキャディのジェーソン・マクディード氏とは、昨年の全米女子オープンを最後にコンビ解消、以降はいろいろな人がバッグを担いでいる。昨年までとは取り巻く環境が変わってしまった。

 今季、ここまでの賞金ランキングは130位(7月2日現在)で、全英リコー女子オープンの出場権は得られなかった。このままではメジャー最終戦のエビアン選手権、アジアシリーズも出場できなくなってしまいそうだ。ただ、ツアー3勝目となったテキサス・シュートアウトは昨年4月だから、来年までの出場権は獲得している。

 そこで、全英リコー女子オープンに出場できないことを逆手に取り、思い切って1カ月ほどツアーを休み、スイングの修正に取り組むことを考慮しているという。

「3月に休んだときは、まったくクラブも握らず、ただ休養に専念しました。今度はしっかりと練習したいです」

 8月の北米での3試合までに調子を整えれば、アジアシリーズ出場に向けて巻き返すチャンスは十分にある。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年7月24・31日合併号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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