小平智がいよいよツアーメンバーとしてのキャリアをスタート

RBCヘリテージではパットが面白いように決まって優勝を手にしたが、米PGAツアー特有のグリーンにてこずるスタートとなった 写真・Getty Images
RBCヘリテージではパットが面白いように決まって優勝を手にしたが、米PGAツアー特有のグリーンにてこずるスタートとなった 写真・Getty Images 【拡大】
 4月、RBCヘリテージでスポット参戦ながら米PGAツアー初優勝を遂げた小平智が、いよいよ米国での転戦を開始した。

「今年は慣れるために、どんどん出場する」

 と、まずは全米オープンまでの約1カ月半、参戦の予定だ。初戦は“第5のメジャー”と呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権。ツアー本部があるフロリダ州ジャクソンビル郊外で開催され、4大メジャーはすべて別団体が主催することから、ツアーとして最も力を注いでいる。

 この大会に初出場の選手は、開幕前にメディアの取材を受け、コミッショナーのジェイ・モナハン氏から初出場の記念にティファニー社製のカフスが手渡される。

「米PGAツアーにようこそ」

 と、モナハン氏から声を掛けられた小平は、「こんなセレモニーがあるなんて知らなかったので不思議な感じです。うれしいですね。ここが米PGAツアー本部ということも初めて知りました」

 と、喜びと驚きとともにツアーメンバーとしての一歩を踏み出した。

 シーズン途中でメンバーとなった小平は本来、シーズン前にルーキーが受けるオリエンテーションを受けていない。ザ・メモリアルトーナメントの週に受けることになっているため、ツアーの仕組みやツアー転戦での注意点、メディア対応の仕方などをまだレクチャーされていなかった。

 また、米PGAツアーは初日からテレビ放映があるため、それを意識して人気選手をいい時間に組み、出場優先順位で前後に振り分けている。予選会で出場権を得た選手や推薦で出場する選手は早朝や日没ギリギリのスタートになることも多いが、ツアー優勝者の小平はルーキーにもかかわらずいい時間にスタートしている。

 初戦は予選落ち、翌週のAT&Tバイロン・ネルソンもパットに苦しみ決勝ラウンドには進めなかった小平。このグリーンは“チャンピオンウルトラドワーフ”と呼ばれるバミューダの一種で、転がりがいいといわれているが芝目が強くラインが読みにくいのが特徴。同組の松山英樹も初日は苦戦したが、2日目には「いいときの動画を見ていろいろ修正した」とロングパットを次々と決めた。

 それを目の当たりにし、

「(松山が)活躍している理由は、こういうところでしょうね。ショットではあまり負けているとは感じなかったし、逆にボクのほうがピンについたところもありました。でも、まだグリーンの経験が足りない。米国はとにかくいろいろな種類の芝があって、こういうコーライっぽいグリーンは初めて。やっぱり慣れるしかありません」(小平)

 これまでの日本人選手とは違う形でツアーメンバーとしてのキャリアをスタートした小平。その活躍が楽しみだ。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年6月12日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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