女王・鈴木愛強さのヒミツはケガで知ったゴルフができる喜び

勝負を決め、両手を挙げる鈴木愛 撮影:鈴木祥
勝負を決め、両手を挙げる鈴木愛 撮影:鈴木祥 【拡大】
開幕戦で3位タイ、2戦目でプレーオフに敗れ2位、そして3戦目で射止めた。天候不良のため初日が中止となり36ホールの短縮競技となったTポイントレディス。第1ラウンド、65で回り単独首位に立った昨季の賞金女王、鈴木愛が、最終ラウンドも69と伸ばし、通算8アンダーで今季初優勝、通算6勝目を挙げた。

中止になった初日、選手が続々とコースを後にする中、練習の虫で知られる鈴木は、ショートゲームの鍛錬に励んでいた。雨の影響でグリーン回りのコンディションが悪くなることを想定して、ウェッジだけでなく、ショートアイアンやユーティリティ、フェアウェイウッドを使って、様々なライから寄せるべくアプローチ練習に時間を多く割いた。

その成果が、最終ラウンドの2番(パー4)で出た。2打目をグリーン左奥にこぼすとピンまで残り20ヤード。54度のウェッジを使って低く打ち出したボールは、カップに吸い込まれた。ここで流れに乗った。

後続に差をつけて迎えた6番(パー3)は、ティショットが右にOBとピンチを迎えたが、打ち直しの3打目を5メートルにつけて、ボギーでしのいだ。バックナインに入っても15番(パー4)のボギーの後、16番(パー3)ですかさずバーディを奪い、バウンスバック。ショットは本調子とは言えず、楽な展開ではなかったが、後続にスキを見せずに女王の強さを見せつけた。

デビュー以来、鈴木を支えてきた契約メーカー、ピンゴルフの浦山康雄氏や鈴木とタッグを組むキャディたちは、昨年あたりから気持ちの切り替えが上手くなり、精神的に強くなったという。

鈴木本人は「あまり考えたことないです(笑)私の中では今年の1月にケガをしたのが大きくて。それ以上にしんどいことはないだろう、と思っています。ゴルフがちゃんとできている、それが嬉しいです」
という。

 自主トレ中に左太ももを負傷し、10日ほど練習できない状態になった。練習の虫である鈴木は、クラブを振れないことが何よりも辛かった。
“ゴルフができる”。その喜びが、自分がしたミスをあっという間に忘れさせてくれるようになった。

まさにケガの功名、鈴木はまた一つ、強くなった。

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