タイガー・ウッズがツアー復帰 マスターズに照準を合わせまずまずの出足

多くのファンが待ち望んでいたウッズの復帰。マスターズに照準を合わせて調整を続けるという 写真・Getty Images
多くのファンが待ち望んでいたウッズの復帰。マスターズに照準を合わせて調整を続けるという 写真・Getty Images 【拡大】
 タイガー・ウッズが、ファーマーズインシュランスオープンで1年ぶりに米PGAツアーに帰ってきた。

「思った以上の出来だった。ひどいプレーもあったがよく粘れたし、とても満足だ」

 とウッズ自身が話すように、メディアや他のプロたちも、今回の復帰戦は“大成功”と見ているようだ。

 ティショットは平均303ヤードと飛距離十分、しかし、フェアウエーをとらえたのは初日が8回、残り3日間はすべて3回ずつ。結果的に、深いラフからグリーンを狙うことを余儀なくされたが、全盛期のウッズも、ティショットが左右にブレることはよくあった。

 むしろ、注目されていたのは、ショートゲームの感覚が戻っているかどうかだった。

 背景には、2015年にウェイストマネージメントフェニックスオープンで復帰した際、アプローチの大乱調により最下位で予選落ち、イップスではないかとささやかれたことがある。

 この4日間のパーオン率は58パーセント、バーディチャンスをつくることができず、

「10~12メートルのパットでは、どうしてもバーディが取れない」

 とウッズは嘆いたが、その長いパットをうまく寄せるなど、テレビ中継で解説を務めていた1978年全米オープン覇者のアンディー・ノースが「復活は100パーセントだ」と称賛するほど、ショートゲームは輝きを取り戻していた。

 もう一つ、今回の復帰戦で大きく評価されたのは精神力の強さだ。試合前は、

「実戦はほぼ2年半ぶり、これだけ長く実戦から離れていたのだから、結果には期待しない」

 とテンションは低めだったが、予選通過が懸かった2日目は粘りを発揮、後半9ホールで4つのバーディを奪いギリギリの通過、最終日は首位と8打差でスタートし、

「65で回って10アンダーにしたらプレーオフに入れると思った」

 と、最後まで優勝を目指していた。

「ツアー競技は自宅のコースでの練習ラウンドや12月のチャリティーイベントとはプレッシャーが違う。そのわずかな緊張がこの結果になった。どこが悪いか分かっているから、これから4月までにしっかりと修正していければいい」

 と、マスターズに照準を合わせていることを明かした。今、ウッズに必要なのは実戦を積むこと。次はジェネシスオープンに出場の予定だ。

 そのマスターズの優勝者予想のオッズは、今回の復帰戦を受け、ウッズが40倍から20倍に。同率で一番人気のダスティン・ジョンソンとジョーダン・スピースが8倍、ロリー・マキロイが10倍、次いでウッズとなっている。ウッズが再びグリーンジャケットに袖を通すことを、ファンも本気で期待し始めた。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年2月20日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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