谷原秀人の道を目指す宮里優作と、岩田寛の道を目指す小平智

宮里優作(左)と小平智(右)、2018年のそれぞれの戦いはすでに始まっている 写真・村上航
宮里優作(左)と小平智(右)、2018年のそれぞれの戦いはすでに始まっている 写真・村上航 【拡大】
 昨年の日本ツアーの賞金ランキング1位、2位の宮里優作と小平智がソニーオープンで2018年初戦を迎えた。残念ながらそろって予選落ちをしたが、それぞれの目標に向かって次戦へと旅立った。

 宮里は「今年はいろいろな国でプレーしたい」とヨーロピアンツアーから世界を目指す。日本ツアーとアジアンツアーの共催、ヨーロピアンツアーとアジアンツアーの共催へと転戦する。ヨーロピアンツアーには“アフィリエイトメンバー”という制度があり、これに認められた選手は“レース・トゥ・ドバイ”のポイントレースに参加でき、出場した試合でポイントを稼げば翌年のフルシードを得ることができる。これに成功したのが昨年の谷原秀人だ。

「米PGAツアーに比べてヨーロピアンツアーはけっこう推薦がもらえるから、今年は欧州を中心にプレーしたい。ポイントを獲得するにはWGCやメジャーでのプレーがすごく大事。昨年のタニさんの、あの感じで狙いたい」

 と、力強く話す宮里。日本ツアーの選手会長は石川遼にバトンタッチしたが、自らも副会長として支える、と覚悟を決めている。

 一方、小平の目下最大の目標はマスターズの出場を決めることだ。

「賞金ランキング2位は惜しかったといわれますが、目標をほとんど達成できたので満足しています。3月いっぱいまで多くの試合に出られるので、そこでいい成績を残して世界ランキング50位以内に入りたい。それに、もし今年マスターズに出られなくても、20代のボクには来年以降もまだチャンスがあります」

 と、周囲がいうほど本人には焦りはない。

 今年の最終的な目標は来季の米PGAツアー出場権を獲得することだ。賞金ランキング2位の資格で、3月のWGC-メキシコ選手権の出場が確定しており、世界ランキング上位64人が出場するWGC-デル・テクノロジーズ・マッチプレー選手権もチャンスがある。その後はメジャーなどでフェデックスカップポイントを稼ぎ、9月のウェブドットコムツアーファイナルズへ出場、そこから賞金ランキング上位25人に残る。岩田寛が16年に取ったルートだ。

「いきなりシード権を取るのは望めないと思うので、確実にステップアップしていきたい」

 気掛かりは、昨年の日本オープンでひびが入ってしまったドライバーの代わりが、まだ見つかっていないこと。ドライバーで組み立てるプレースタイルの小平にとって、全幅の信頼を寄せられる一本を手にできるかが、カギとなるかもしれない。それぞれの方法で世界への道を切り開く二人のチャレンジ。2018年は日米に加えてヨーロピアンツアーも今まで以上に注目したい。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年2月13日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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