ヨーロピアンツアーにニューヒーロー誕生 年間王者はトミー・フリートウッド

2010年にプロ転向したフリートウッド。13年のジョニーウォーカー選手権でツアー初優勝、4年ぶりの2勝目から快進撃は始まった 写真・Getty Images
2010年にプロ転向したフリートウッド。13年のジョニーウォーカー選手権でツアー初優勝、4年ぶりの2勝目から快進撃は始まった 写真・Getty Images 【拡大】
 2017年は谷原秀人が主戦場としたことで注目を集めたヨーロピアンツアー。11月にシーズンが終わるや否や18年シーズンが開幕、クリスマス休暇前にすでに4大会が終了している。

 17年シーズンの年間王者のタイトル、“レース・トゥ・ドバイ”を制したのは英国出身の26歳、トミー・フリートウッドだった。同タイトルは12年以降ロリー・マキロイとヘンリク・ステンソンの二人のどちらかが獲得してきたから、新しい時代の幕開けといえる。

 17年のフリートウッドは、1月にアブダビHSBC選手権で13年以来のツアー2勝目を挙げたのを機に、3月にはWGC-メキシコ選手権で2位に入ると、7月にはフランスオープンを制した。

 そして、マスターズチャンピオンのセルジオ・ガルシア、終盤に2週連続優勝と追い上げたジャスティン・ローズが加わり、3人が最終戦、ドバイで開催されたDPワールドツアー選手権 ドバイまでその行方を争った。同大会で5位以内が条件だったローズは4位タイに入ったものの、結果は、21位タイだったフリートウッドが逃げ切り、ポイントレースを制した。1年前には99位だった世界ランキングは12月18日現在17位だ。

「ボクの目標はシンプル、世界ランキング1位になること。今年はメジャー勝利を果たして世界一を目指したい」

 18年、最も注目したい選手だ。

 一方、ヨーロピアンツアーの“プレーヤー・オブ・ザ・イヤー”に輝いたのはガルシア。こちらもマキロイ、ステンソンの“二強時代”からの脱却だった。マスターズで初メジャー制覇、7月にはアンジェラ夫人と結婚、さらに第一子も誕生間近で、

「このタイトルで最高の1年になった。公私ともこんなにハッピーな1年はない」

 と充実したシーズンを送った。メジャーの呪縛から解き放たれ、果たしてどんな新シーズンを送るのだろうか。

 谷原にとって17年は怒濤(どどう)の1年だった。年初はマスターズの出場権を目指しハワイ、シンガポール、ミャンマー、オーストラリア、メキシコと転戦、3月に米国でのWGC-デルマッチプレーで4位に入ると、10年ぶりのマスターズ出場を果たした。その後はヨーロピアンツアーに専念、5月には高額賞金・ロレックスシリーズの一つ、BMW選手権で3位タイに入り、年間ポイントランキングは27位でシーズンを終えた。その谷原は18年もヨーロピアンツアーを主戦場とすることを決め、既に2戦目のUBS香港オープンに出場した。

「やっぱりまだまだヘタ。全部悔しいです。もう少しうまくなれば成績がついてくるんじゃないかなと思っています」

 18年は文字どおり世界を股に掛けて戦う日本人が増えると期待しよう。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年1月23・30日合併号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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