宮里藍が引退して初めてのシーズン 日本人選手たち、それぞれの道

2017年は慣れない環境で苦労した畑岡奈紗。その経験を糧に新シーズンの躍進を誓う 写真・鈴木祥
2017年は慣れない環境で苦労した畑岡奈紗。その経験を糧に新シーズンの躍進を誓う 写真・鈴木祥 【拡大】
 米LPGAツアーの2018年シーズンは、1月25日にピュアシルク・バハマLPGAクラシックで開幕、11月のCMEグループツアー選手権まで34大会が行われる。賞金総額は17年より375万ドル(約4億円)増えて、総額6875万ドル(約75億円)と史上最高となった。

 フル出場の権利を持つ日本人は、17年1勝を挙げて賞金ランキング35位の野村敏京、同60位の上原彩子、そしてファイナルQTをトップで勝ち抜いた畑岡奈紗の3人。ファイナルQT45位の横峯さくらも、出場試合数は限られるが権利を得た。

 野村は2勝を挙げた16年に続いて17年も1勝を挙げたが、シーズン後半は失速。シーズンオフは、まず韓国でリフレッシュした後、拠点のあるハワイでトレーニングを積む予定だ。

 5年連続で賞金シードを守っている上原は、17年は6月に新しいスイングコーチを迎えてすぐ、7月のソーンベリー・クリークLPGAクラシックで優勝争い、9月はメジャー最終戦のエビアン選手権でも最終日最終組の争いを演じた。オフは「沖縄とコーチのいるロサンゼルスでキャンプを張る予定」と、悲願ともいえるツアー初優勝を目指す。

 そして、一番の注目は、やはり畑岡だろう。ルーキーイヤーは何もかもが初めてで手探りだったこともあるが、平均飛距離がツアー85位、フェアウエーキープ率が同150位、パーオン率は同152位とショットに苦労した。シーズン終盤にスイングを立て直し、日本で2勝を挙げたことは何よりの自信になった。

「試合中もトレーニングを欠かさなかったおかげで、安定感が増したと思います。飛距離も以前に戻りましたし、今の状態であれば十分に戦えると思います。プロ転向のときに、2年以内に米LPGAツアーで優勝することを目標にしていたので、それができたら一番いいかな」

 と、年末年始は日本で練習し、開幕ダッシュに備える。

 一方、厳しいシーズンとなりそうなのが横峯だ。昨年の実績では、ファイナルQT45位の選手は3試合の出場にとどまっている。

「ウェイティングかマンデーに挑戦することになるけど、できる限りたくさんの試合に出場したい」と、米LPGAツアー参戦の意向を見せている。

 そして、出場権を得ることができなかった宮里美香。16年、リオデジャネイロオリンピックへの出場権を逃して以来「そこから何を目標にしていいか分からなくなった」と、モチベーションを高く保てずにいる。日本女子ツアーの出場権も持たないが、今季は日米韓ツアーでの主催者推薦を頼りに、出場機会を模索していくことになる。

 日本勢を引っ張ってきた宮里藍が引退後、初のシーズン。それぞれに期する思いがあるはずだ。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年1月9・16日合併号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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