米メディアが松山英樹を“ミニスランプ”と評価。カギはパッティングにあり

WGC-HSBCチャンピオンズでは3日目にマレット型を使用、最終日には再びピン型に戻した 写真・Getty Images
WGC-HSBCチャンピオンズでは3日目にマレット型を使用、最終日には再びピン型に戻した 写真・Getty Images 【拡大】
 新シーズンが始まり、ここまで2試合に出場した松山英樹。CIMBクラシックは5位タイ、ディフェンディングチャンピオンで迎えたWGC-HSBCチャンピオンズは50位タイと、それぞれ2位、優勝だった昨年と比べると物足りない気もするが、決して悪い流れではない。とりわけCIMBクラシックでは3日目に63をマークしており、今季も松山の爆発力は健在であると期待させるに十分だ。

 しかし、その松山を“ミニスランプ”と評する米メディアがある。今の松山はそれだけ注目度が高いということだが、松山のプレーを詳細に分析していて、なかなか興味深い。

 昨季の終盤、メジャー最終戦の全米プロゴルフ選手権でジャスティン・トーマスに敗れて以降、フェデックスカップポイントランキング1位で突入したプレーオフ4戦で失速し、最終的にランキングは8位で終戦。ツアー3勝、世界ランキング3位(現在は4位)。そんな松山のこの一年をベストシーズンと評価した。特にショット力は、4年連続でアプローチ・トゥ・グリーン(グリーンを狙うショット)のランキングでトップ10を維持したことは素晴らしいと絶賛、米PGAツアー屈指のショットメーカーだとしている。

 そして、平均飛距離303.3ヤードでツアー26位はまずまずだし、ショートゲームもツアーでは平均点以上と評価。ほぼ唯一の弱点はパッティングだ。昨季のパッティングはストロークゲイン(貢献度)の数値がマイナス0.383 でツアー173位と大きく低迷している。例えばリッキー・ファウラーはプラス0.761だから、ファウラーにはパットだけで毎日1打、差をつけられていることになる。

 昨季の終盤からパターそのものにも迷いを見せている。松山のエースパターはピン型の〈スコッティ・キャメロン ニューポート2タイムレス〉だが、優勝したWGC-ブリヂストン招待ではマレット型の〈テーラーメイドTPコレクション ミューレン〉の プロトタイプを使用した。そのまま使い続けるのかと思ったら、全米プロではエースパターを手にした。さらに、プレーオフ初戦では練習ラウンドで5本のパターを手にして悩み、HSBCチャンピオンズでは3日目に再びマレット型を投入するなど、パター選びの試行錯誤は続いている。

 しかし「パットのフィーリングは数字で見るほど悪くない」と、その表情は明るい。今週、日本でダンロップフェニックスに出場した後、ツアー非公式競技、タイガー・ウッズ主催のヒーローワールドチャレンジで2連覇を目指し、ツアー復帰は年明けになるもよう。今季は米メディアの“ミニスランプ”の声を一蹴することができるか。カギはパットが握っている。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2017年11月28日号)掲載

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