全米オープン

米国男子

松山英樹の最終日は「66」 3日目の「79」と何が違ったのか?

16位まで順位を上げた松山英樹 全米オープン(2018)(最終日) 写真・岩本芳弘
16位まで順位を上げた松山英樹 全米オープン(2018)(最終日) 写真・岩本芳弘
<全米オープン 最終日◇17日◇シネコック・ヒルズゴルフクラブ(7,440ヤード・パー70)>

松山英樹の2018年の「全米オープン」はトータル10オーバーの16位タイで終わった。

最終日の「66」は、「63」を出したトミー・フリートウッド(イングランド)、「65」のリッキー・ファウラー(米国)に続く3番目の数字。優勝争いから脱落してモチベーションが難しかったが、「リッキーが伸ばしていたので、それぐらい伸ばしたいと思っていた」という。最終日は54位タイからのスタートだが、ホールアウトしてから上位陣が落ちてきたこともあり、16位タイまで上がった。タラレバを言ってもしょうがないが、もし仮に3日目を「79」ではなく、イーブンで上がっていたら、十分優勝に届く位置にいたことになる。いったい1日で何がそんなに違ったのか、データで振り返ってみよう。

まず、フェアウェイキープ率。全米オープンとはいえ今回フェアウェイはそこまで狭くなかった。幅はホールよって異なるが、40ヤードくらいある。3日目のフェアウェイキープ率は79%、最終日は86%。松山のPGAツアーでの平均が64%だから、どちらもかなり高いといえる。この試合から投入したドライバー、『ピンG400 LSテック』がしっくりいっているようだ。

次にパーオン率。今回の会場となったシネコック・ヒルズは、グリーンの中に砲台グリーンがあるような感じで、たとえグリーンにヒットさせても傾斜の強いところにいくと20~40ヤード遠ざかってしまう。松山のPGAツアーのパーオン率は68%と7割近い。松山が「ショットが一番良くなかった」という3日目のパーオン率は39%、8割フェアウェイキープをしながら、ほとんどバーディチャンスにつけられず、実際1つも取れなかった。

一方、最終日のパーオン率は78%で高いフェアウェイキープ率のアドバンテージを、ほぼバーディチャンスにつなげられていた。松山のショットの調子が良かったというのもあるが、3日目と最終日ではグリーンのコンディションがまったく違う。3日目は風の影響で時間が進むほどどんどんグリーンが硬く速くなり、グリーンに止めることが難しかった。松山は「選手は与えられた場所でやるしかないので、仕方がないと思います」と批判はしなかったが、松山を含めた午後スタートの上位陣が総崩れ。そこで3日目終了後に水を撒き、グリーンをやわらかく遅くしたため、最終日は全体的にパーオン率が高かった(3日目は全体の平均が52%で、最終日は65%)。

最後にパット数。3日目は33パットで、最終日は28パット。一般的にパーオン率が低いときはアプローチの回数が増えるので、パット数は減る。ところが速いグリーンに対応できなかった3日目は4パットを2回打つなど、乗らない上に入らなかった。パッティングが噛み合った最終日のバーディ数は6つ。3日目までのバーディ数が3つだったので、1日で倍のバーディを稼いだことになる。

松山の最終日のスタート時刻は7組目で9時27分、3日目は18組目で12時14分だった。シネコック・ヒルズのグリーンは凹凸があるポアナ芝。ボールはポンポン跳ねて予想に反する曲がりをするときがある。遅い時間のスタートだと、グリーンが乾いてカップ周りに多くのスパイクマークがつくため、コロがりはさらに不規則に。それがパット数にも影響したようだ。松山自身も「今日はスタートが早かったので昨日までのカピカピじゃなく、コロがりもきれいだった。それにパットは今日が一番合っていました」と語った。

現地のメディアでもメジャーのたびに優勝候補に挙がる松山。今年初めのケガから確実に調子は上がってきている。さあ次のメジャー、7月の「全英オープン」に期待しよう。(文・下村耕平)


記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)

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