リゾートトラスト レディス

国内女子

「2位じゃ名前を覚えてくれない」 岡山絵里が悔しさ乗り越え涙のツアー初V

優勝を決めて右手を掲げる岡山絵里 リゾートトラスト レディス(2018)(最終日) 写真・上山敬太
優勝を決めて右手を掲げる岡山絵里 リゾートトラスト レディス(2018)(最終日) 写真・上山敬太

リーダーズボード

順位 選手名 スコア 合計
1 岡山 絵里 -4 -13
2 勝 みなみ -6 -13
3T 穴井 詩 -7 -11
3T 上田 桃子 -6 -11
3T 成田 美寿々 -5 -11
3T 鈴木 愛 -4 -11
7T 比嘉 真美子 -6 -10
7T カリス・デイビッドソン -2 -10
9T 野澤 真央 -4 -9
9T 小橋 絵利子 E -9
<リゾートトラスト レディス 最終日◇27日◇関西ゴルフ倶楽部(6,569ヤード・パー72)>

50cmのパットを決めた瞬間、クールなショットメーカーは感情を爆発させた。「リゾートトラスト レディス」最終日、岡山絵里がルーキー・勝みなみをプレーオフで下し、嬉しいツアー初優勝を挙げて右手を高々と掲げた。

「前はドキドキしていましたが、今日はしっかりとしていて動じなかった。まるで別の自分が自分を客観的に見ているようでした」。何故それができたのか。それはこれまでの蓄積だ。「何度も悔しい思いをして積み上げてきたものがあった」。それを示すかのように、今までなら緊張しっぱなしだったスタートホールの1番でバーディ発進。来るべき時がきた。優勝に向けてさらに気を引き締めた。

リーダーボードは一切見ずに「ひたすら毎ホールパー以上で上がれるようにだけ集中した」。上田桃子、穴井詩ら実力者が追いかけて来るのも分かっていた。「伸ばしあいになるのは分かっていたので、自分も一緒に伸ばせれば、と落ち着いていました」。前半だけで4バーディ。前半ラスト9番のバーディでトップに立つと、折り返しての14番でもバーディ。最後の18番で、同じナショナルチームに入っていた勝とのプレーオフになることが分かっても、「勝さんもいいプレーしている。私もいいプレーをしよう」と気負いはなかった。

プレーオフ1ホール目。岡山のティショットは右のバンカーに入ってしまう。そこでも冷静さを失わない。「左の池がイヤだったので、バンカーでもいいと思っていました。ライも良かったので、(バーディは厳しいが)絶対パーを獲ろうと思った」。言葉通りグリーンに乗せると、勝のバンカーからのアプローチは寄らず。自身は50cmに寄せると、勝がパーパットを外してボギーパットを入れるのを見届けてからウイニングパット。優勝した実感がこみ上げてくると、「応援してくれる人たちが頭をよぎった」と自然と涙があふれてきた。

「すぐに勝てる」。そう言われてから何年も惜敗が続いた。2015年のファイナルQTで10位に入り、16年にレギュラーツアーへ初参戦すると、その年の「大東建託・いい部屋ネットレディス」では首位で最終日を迎えながらも、「73」を叩き2位と優勝に届かず。17年も「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」、「中京テレビ・ブリヂストンレディス」で首位発進を決めながらも最後までリードを保てなかった。悔しさは募るばかりだったが、「“なんで勝てないんだろう”とネガティブに考えるのではなく、“勝つために何をするべきか”とプラスに考えました」と腐らずに努力を続けた。

ツアーでもかなりの口下手で照れ屋だが、頑張って周りにアドバイスを求めた。とりわけ自分に足りないと思っていたパッティングは、鈴木愛にはじまり、通訳を介する必要があるイ・ミニョン(韓国)までひたすら聞いて回った。岡山を突き動かしたのは、「2位じゃ誰も名前を覚えてくれない」という思い。「レギュラー3年目。今年勝てなければズルズル行ってしまう。まさに勝負の年だった」。

優勝してみて振り返ってみれば、「負けて学んだことも多いし、悔しい気持ちを持ち続けた。だからこうして勝てたのだと思う」。これまでの惜敗の歴史は、決して無駄な時間では無かった。「まだまだ弱気な部分があるので、自信を持ってもっとアグレッシブにバーディをたくさん獲れるゴルフをしたい」。会見中も話している途中で下を向いてしまう、恥ずかしがり屋のサクセスストーリーは始まったばかりだ。(文・秋田義和)

記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)

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