20年ぶりに20代の初優勝者が4人 男子ツアーが世代交代している理由

「RIZAP KBCオーガスタ」の出水田(左)、「フジサンケイクラシック」の星野と、20代が連勝
「RIZAP KBCオーガスタ」の出水田(左)、「フジサンケイクラシック」の星野と、20代が連勝 【拡大】
日本男子ツアーに世代交代の波が押し寄せている。

フジサンケイクラシックで22歳の星野陸也が涙のツアー初優勝を遂げた。今季13試合を終えて7人目の初優勝者(ツアーメンバー外選手を除く)となった。そのうち、日本勢は29歳の重永亜斗夢、27歳の秋吉翔太、36歳の市原弘大、25歳の出水田大二郎と5人。日本勢の20代に絞れば4人の新チャンピオンが誕生している。

日本勢の初優勝者が5人誕生したのは、2011年以来だが、20代が4人となると20年前の1998年までさかのぼる。

若い初優勝者が増えているだけでなく、フジサンケイクラシック終了時点の賞金ランキングを見ても、1位が25歳の今平周吾。2位が25歳の時松隆光、3位が星野、4位が秋吉と20代が上位を独占している。

昨年の賞金ランキング1位の宮里優作、2位の小平智ら、上位選手が海外転戦で日本を不在にすることが多い事実もあるが、ツアー通算9勝で、現在はテレビ解説などでおなじみの佐藤信人は、自然の流れと話す。

「石川遼選手、松山英樹選手への憧れや、同世代の選手が“自分も”と思って触発され、高い目標を持って力をつけてきたと思います。今年、急に出てきたわけではなく、ここ2年ぐらいで増えてきて、今、優勝者が次々と誕生したことから目立っている形です」

若いうちから世界と戦っている石川や松山の存在が大きく、力のある若い選手が多いと話す。また、国内でも同世代が活躍すると、「すごく刺激を受けている」とつけ加える。

ちなみに佐藤がツアー初優勝を遂げた1997年は、20代初優勝者7人と当たり年。深堀圭一郎、久保谷健一、宮瀬博文、藤田寛之、横田真一らツアーでおなじみの名前が並ぶ。

「97年当時はジャンボ尾崎さんや中嶋常幸さんが優勝争いに絡むと、その人たちが優勝するというイメージでした。そんなときにケンケン(久保谷)が、フジサンケイクラシックでジャンボさんと競って初優勝を遂げました。あれは衝撃的でした。いい刺激を受けましたね」

同じく97年に初優勝を遂げた深堀は、こう語る。

「まず最初、ツアーの環境に戸惑っていたのが、だんだんとそれが日常になると、実力を発揮できるということがあるでしょう。同世代で誰か強い選手が出てくると引っ張られて次々出てきます。僕らの世代でいえばマル(丸山茂樹)や(田中)秀道。今の国内の若い世代でいえば(昨年の賞金ランキング6位の)今平周吾ですね」

と、ツアー環境への慣れと世代のリーダーの存在が大きいという。先輩プロ二人がいうように、ツアー2年目の星野は、

「昨年よりツアーの雰囲気やコースに対しての慣れはあります。また、(兄貴分の石川遼が)身近にいるので、ちょっと稼いだだけで気を緩めている場合じゃないです。もっと頑張ります」

と、20代半ばで賞金王という高い目標も持っている。あとはこの世代が、どう成長していくかが問題だ。

「ボクは初優勝後も地道に優勝を重ねて自分のポジションを築けました。初優勝というひと山を越えたら、2勝目、3勝目というときに、自分のプレーをして自分の位置を築いていくと本当の力になると思います」(深堀)

1勝目よりも2勝目のほうが難しいといわれる。複数回優勝をする若手が増えれば、それは真の実力となる。

(本誌・小高拓)
文・編集部 ※2018年9月25日号「芝目八目」より

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