6年ぶりに2位と復活の兆しの有村智恵 好調の理由は肉体改造ともう一つ……

プロ13年目の向上心
プロ13年目の向上心 【拡大】
宮里藍が大会アンバサダーを務めた「宮里藍サントリーレディス」で、高校の後輩、有村智恵がプレーオフで敗れたものの、6年ぶりの優勝争いで2位に入り、復活ののろしを上げた。

有村は、2012年までに日本女子ツアーで13勝を挙げ、賞金女王争いの常連だった。13年から米女子ツアーに参戦し、満足のいく結果を残せずに16年の途中から日本ツアーに復帰。しかし、優勝どころか、今年の「ほけんの窓口レディース」で4位に入るまでトップ5入りもなく、シード権を獲得することもできずにいた。

有村は日本ツアーに復帰後、2年間ツアーを戦い、ゴルフ環境の変化を感じた。年間3勝を挙げた12年と比べると、コースの距離は延びているし、20代の若くて飛ぶ選手も増えた。

「12年以前は、そこまで飛距離を求められず、ある程度アイアン勝負のところがありました。今は、飛距離が求められるし、ハイボールを打てないと攻められない状況も増えてきました」

昨年30歳になった有村は、以前よりも飛距離が落ちていたこともあり、肉体強化を決意してオフを過ごした。

「体が弱いと振ってもどうしても球に力が伝わらない感じがありました」

体幹を中心に鍛え、体重は3~4キロ増えた。体ができてきたことで、「体をちょっと回転させるだけでクラブが走ってくれる」ようになった。腕の力を抜いて、体幹をしっかり振って、腕はムチのようにしならせることをスイングのテーマにして飛距離が伸びた。ここ2~3年と比べるとドライバーはキャリーで10ヤードほど伸びて225~230ヤード飛ばせている。

「まだスイングの感覚は自分のモノにはなっていない」と追求中だが、久しぶりの優勝争いを経験して、優勝を意識できるようにもなった。

ただ、課題もある。プレーオフで敗戦後、自分のプレーを振り返った。

「優勝争いをしていて、例えば攻めている選手と守っている選手っていると思います。自分のプレーを振り返ったときに、オーバーさせていないパッティングを見たら、(相手が)怖くなかっただろうなと思うし、スキがあるなって思わせていたと感じます」

客観的に見たときに自分のプレーが“守り”だったことに気づいた。

「パットが入る、入らないは別にして、どういう攻めをしているかが大切です。そういうところに気持ちを込めて練習できれば、本番でもやれると思います」

百戦錬磨の有村だけに、課題の見つけ方も的確だ。「簡単ではない」といいながらも、「優勝っていうものを見られるかなって思っています」と続けた。

復活の道は始まったばかりだが、6年ぶりの美酒も近いかもしれない。

(本誌・小高拓)

文・編集部 ※2018年7月3日号「芝目八目」より

週刊パーゴルフ2018年7月3日号(2018年6月19日発売)の芝目八目では、そのほかに以下のようなラインアップでゴルフ界の気になる最新情報をお届け中です。
●ディスカバリー社が米PGAツアーの米国外すべての放映権獲得。来年からNHKで見られなくなるの!?
●米国の対策グループがクラブの模倣品200万点を押収 海外進出目指す国内メーカーも指針転換が必要
●次々と新アイデアに挑戦する欧州ツアー 目指すはサッカー並みの“ファッショナブル”
●日米のイケメン、ファウラーと今平が婚約 お相手はやっぱりウワサの……
●大会キャディフィに選手が悲鳴 背景にはゴルフ界全体の問題が

関連記事一覧

スペシャル最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ