日本で最も世界的評価の高い廣野GCが開場当時に回帰する改造を計画

廣野の改造プロジェクトへの参画を知らせる設計事務所マッケンジー&エバートの公式HP
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日本を代表するゴルフ場として知られる廣野ゴルフ倶楽部が、改造を計画していることが分かった。廣野は米ゴルフダイジェスト誌発表の世界ランキングでは21位、米ゴルフマガジン誌発表の世界ランキングでは40位と、いずれも日本勢では最上位。日本で最も世界的評価を得ているゴルフ場といって差し支えないだろう。

設計したのは、C・H・アリソンとして知られる英国人、チャールズ・ヒュー・アリソン。1930年代に、廣野をはじめ、川奈ホテルGC富士C、幻の名コースといわれた今はなき東京GC朝霞Cを手がけ、東京五輪が開催される霞ヶ関CC東Cの改造にかかわるなど、日本のゴルフコース設計の父ともいえる人物である。今回の改造では、そのアリソンが原図を描いた32年開場当時の姿にできるだけ近づけることを意図しているという。

改造を担当するのは、アリソンと同じ英国人のマーティン・エバート氏。ロイヤルポートラッシュ(2019年開催)やロイヤルトゥルーン(16年開催)など、全英オープン開催コースの改修に数多く携わっており、アリソンの原設計回帰を託すにはうってつけの人物といえるだろう。

この人選について日本ゴルフコース設計者協会理事長の川田太三氏はこう語る。

「設計者協会理事長の立場としては、こうした日本を代表する名コースが軒並み外国人の設計家に改造を依頼していることは残念ではあります。ただ、エバート氏は実績が素晴らしいですし、適任であることは間違いないでしょう。最近は霞ヶ関CCのトム・ファジオ、横浜CCのクーア&クレンショーら、米国の設計家に頼むのが流行していますが、そこであえてエバート氏を選任したところは、時流に流されない廣野の矜持を感じますね」

ただし、と川田氏は続ける。

「いくらコンセプトが立派でも、そのとおりに事が運ばないことは往々にしてあります。設計家任せにしていたら、思い描いていたのと全然違ったものが出来上がってしまったということも。ここからは設計家と良好な関係を築きつつ手綱を締めるクラブ側の交渉力が大事になってきます」

いずれにせよ、日本を代表するコースですから成功してほしい、と川田氏も語る廣野の改造。コースに問い合わせたところ、着工、完成ともに時期は未定とのことだが、8月あたりには具体的な発表がありそう。庶民には縁遠い世界ではあるが、気になるところではある。

(本誌・金子信隆)

文・編集部 ※2018年6月5日号「芝目八目」より

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