女子ツアーでなくならないスロープレー。選手の責任か、緩い規定のせいか!?

警告を受けて走った最終組(写真・Getty Images)
警告を受けて走った最終組(写真・Getty Images) 【拡大】
ゴルフにおいて遅延プレーは他人に迷惑をかける最大のマナー違反といわれる。女子ツアーのスロープレーが再びクローズアップされたのは、今季メジャー初戦のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップだった。最終日、最終組の申ジエ、鈴木愛、イ・ジョンウン6の3人が12番(パー5)でスロープレーの警告を受けた。

申は4打目のアプローチで、規定時間を15秒オーバーする55秒で警告。また、鈴木も13番でバーディパットに70秒、14番でもイがバーディパットに57秒かけて、警告を受けた。

遅れを取り戻すために3人は走らされ、鈴木は「もうちょっと落ち着いてやりたかった」と語っていた。だが、優勝した申は「負担にはならなかった」と淡々としていた。

申にスロープレーの件について聞いたことがあるが、彼女の中には、「試合に集中してプレーしているので時間がかかっているというのに気づかないことがある」「自分だけでなく、同伴選手も同じように遅くなっている」という認識が少なからずあるようだ。

試合で勝つために、慎重にならざるを得ない状況は確かに理解できる。1打の大切さを知っているからこそ、慎重になって時間がかかる。集中しすぎて周りに気を配れなくなる。それによってプレーが遅くなるのは致し方ない部分もある。

実際、鈴木も「最終日、最終組で回りながら、難しいコースだと時間はかかる」と認めている。今季からLPGAはスロープレー対策として、1ストロークにかけられる時間を50秒から40秒に短縮。2度目の時間超過から1罰打と決めている。

LPGA広報によると「今季はまだ2度目の超過で1罰打を受けた選手はいません」という。

誰かが一度でも罰打を受けたのであれば、それがスロープレーの抑止力になり得るが、もしかすると、一度警告を受けただけでは罰にならないという“甘え”が選手の中にあるのではないか――。

18番グリーンでは最終組を待つギャラリーが、前の組が終わってから30分も待ちぼうけをくらったという。プロたちには見せる職業としての自覚を持ってもらいたい。

(本誌・金 明昱)

文・編集部 ※2018年5月29日号「芝目八目」より

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