今年も早速、女子ツアーでルールトラブル LPGAの対策もいまだ道半ば

「ルールをもっと勉強します」と反省しきりの原
「ルールをもっと勉強します」と反省しきりの原 【拡大】
またも、LPGAツアーでルールの認知不足による失格が起こった。

スタジオアリス女子オープン最終日の1番ホール。カート道からの救済処置(規則24‐2)を受けた原英莉花は球をドロップしたが、再ドロップとなる2クラブレングス以上ではなく、1クラブ以上転がった時点でキャディが球をピックアップ。本来、インプレーの球に触れたことによる1罰打を加え、元の位置にリプレースすべきだったが、原は再ドロップしてプレーを続けた。リプレースしなかった場合、プレーヤーは2罰打となるが、それを付加せずにスコアを提出した。さらに、問題の場面で同伴競技者がリプレースすべきと指摘していたにもかかわらず、スコア提出前に罰打を付加すべきか否かを確認しなかったことから「スコア誤記」(過少申告)で失格となったのだ。

「ルールを知らなかった自分が悪いですし、これからはもっと勉強して頑張っていきたいと思います」と、原は反省。

今回のケースは、プロ、アマ問わずよく出くわす状況で、決して難しいルールではないはずだ。しかし、原以外にも似たような状況で競技委員を呼んでいた選手もいた。過去においても同ツアーでのルールトラブルは数多く、ルール知識の改善はうかがえない。果たしてこの状況をLPGA(日本女子プロゴルフ協会)はどう考えているのだろうか?

LPGA事務局資格認証グループ長で、競技委員でもある新庄正志氏は「協会としても、その部分は重要テーマの一つです」と認める。対策として、新人セミナーや単年登録者セミナーでのルール講習で、R&Aレベル1入門ルールスクールを受験させている。昨年10月の富士通レディース2日前には出場選手たちが同じレベル1の講習を受けた。

「目に見える結果が出ているわけではありませんが、講習後『思ったほど点数が取れなかった、勉強します』といったプロもいて、ルールに対する意識は高まっていると思います」(新庄氏)

しかし、まだ十分とはいえない。ジュニア出身が多い現在のプロたちは、新人でも若手でも競技経験は豊富なはずなのに、ルールについてはあまり学んでいない。アマチュア時代から球を打つ練習ばかりしてきたということなのか。前出の新庄氏は「JGA(日本ゴルフ協会)さんとも協力してナショナルチームなどからもやっていただければ、という話にはなっています」ともいう。

審判のいないスポーツであるゴルフでは、ルールを知ることは何よりも大切だ。技術だけでなく、ルール、マナーも含めて誰からもリスペクトされなければ、トッププレーヤーとはいえない。トップの中のトップであるはずのプロゴルファーがどうあるべきか、あらためていうまでもないだろう。

(ゴルフライター・小川淳子)

文・編集部 ※2018年5月1日号「芝目八目」より

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