レディゴルフの実証実験で分かった、時間短縮効果と実践への課題とは?

飛距離の出ない人からのティショットを心がければ、前
の組が次打地点に移動を始めたら打てることもある
飛距離の出ない人からのティショットを心がければ、前 の組が次打地点に移動を始めたら打てることもある 【拡大】
ゴルフ規則では、プレー中の打順について、ピンから遠い人から打つ(遠方先打)と明記されているが、R&AやUSGAは昨年から「レディゴルフ」を推奨しているのをご存じだろうか。遠方先打にこだわらず、打つ準備ができた人からショットをするというものだ。2019年の規則改正の目的の一つとされる「プレー時間の短縮」とも共通する指針といえる。

先日、そのレディゴルフの効果を測る実験ラウンドが湘南カントリークラブ(神奈川県)で行われた。同クラブはR&AとUSGAのレディゴルフ推奨後、昨年8月1日よりいち早くストロークプレーのクラブ競技での実施を開始するなど、先進的な取り組みをしている。

当日は終日、快晴・微風というコンディションでアウト9ホールを遠方先打とレディゴルフで1周ずつ、フォーサムでラウンドしてプレー時間を計測した。結果は、遠方先打が2時間3分、レディゴルフが2時間6分。プレー時間の短縮はならなかったが、前の組のプレーで待たされた時間も考慮すると、レディゴルフのほうが3分ほど早かったことになる。加えていえば、打数もレディゴルフでは4人で14打多くたたいていたことも鑑みると、レディゴルフの時間短縮は間違いなく効果がありそうだ。

レディゴルフの具体的な実施方法は、オナーや最もピンから遠い人が打つ準備ができないときには他の人が先に打つ、前の組への打ち込みがない範囲でショートヒッターがロングヒッターより先に打つ、など。言葉にすると難しそうだが、日常的にこれらの方法を実践している方も多いのではないだろうか。今までは“遠方先打の規則に反している”という後ろめたさが少なからずあったが、これからは率先して行うことが求められる。

同CCの佐久間玲総支配人は「エチケットの遵守と安全確認を大前提として、他のプレーヤーやキャディに声を掛けたうえでの実行をお願いしています」という。レディゴルフのせいで打球事故や前の組への打ち込みなどがあっては、本末転倒だからだ。

プレー参加者からは「前の組がスロープレーをしていては意味がない」「ピン位置が厳しすぎたら遅くなってしまう」など、プレーヤー本人の心がけだけでは時間短縮が難しいという意見もある。「レディゴルフ」の意義は素晴らしいこと。それだけに、実施にはプレーヤー、コースそれぞれの意識の高まりが必要だ。

(本誌・中澤浩治)

文・編集部 ※2018年3月27日号「芝目八目」より

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