トーナメントの主催者推薦枠はどう決まる!?プロが直接お願いするの?

スポンサーからの評判がすこぶるよい原江里菜 写真・Getty Images
スポンサーからの評判がすこぶるよい原江里菜 写真・Getty Images 【拡大】
2018年の女子ツアー開幕戦、ダイキンオーキッドレディスが終了した。新鮮だったのは同大会に主催者推薦枠で出場した選手の顔触れだ。

昨年、賞金ランキング65位でシードを喪失した原江里菜のほか、13年の賞金女王・森田理香子(昨年賞金ランキング89位)、香妻琴乃(同63位)、斉藤愛璃(同159位)ら、国内人気選手がこぞって出場していた。

一方、米ツアーでシード権を失った横峯さくらや宮里美香も主催者推薦から出場。また、諸見里しのぶや上原彩子、若手の新垣比菜ら沖縄県出身選手も多く、アマチュア選手もすべて同県出身だった。

人気選手が主催者推薦枠で積極的に出場するのには、今季から始まった「リランキング制度」が影響している。同制度は賞金シード(賞金ランキング50位)から漏れた次点の5人、ファイナルQT上位約40人らの出場優先順位を獲得賞金額で見直し、年に2回実施する。

つまり、前半戦で稼ぐ賞金額によって、後半戦の出場権を得られることから、限られた推薦枠の“争奪戦”が、水面下で激しく行われていることが想像できる。

そもそも、主催者推薦はどのように決まるのか。あるトーナメントディレクターが、事情を教えてくれた。

「推薦枠は主催者の判断ですべて決まるわけですが、さまざまなケースがあります。まずは、マンデートーナメント(予選会)を開催している大会なら、そこを突破したプロ。予選会のない大会の場合、主催や特別協賛のスポンサー所属のプロ、開催ゴルフ場所属のプロが出るのは分かりやすいケースです。その他、大会側にとってメリットとなる選手、例えばギャラリーを呼べる知名度の高い人気プロ、容姿のいいプロなどを選ぶ傾向があるのは事実です」

去年のケースだと、“セクシークイーン”と呼ばれるアン・シネが、その象徴かもしれない。だが、プロスポーツは興行なのだから、そうした選手を呼ぶことは決して悪いことではないだろう。

また、「さまざまな“コネ”で枠をもらう選手もいるでしょうが、それは選手による努力という面も大きい」(同前)。例えば、原江里菜は、すでに今季最大8試合の推薦枠が決まっている。

「それは彼女がプロアマ戦で同伴する方々とうまくコミュニケーションを取れる選手で評判もよく、出してあげたいと思うからでしょう」(同前)

その原に話を聞くと、「主催企業の関係者に『推薦ありませんか』と、つないでいただいたりしました。例えば、アクサ生命保険の社長とご一緒させていただく機会があり、その流れで今年アクサレディスの推薦をいただきました。新たに動いたりはしてません」と、語る。日ごろの行いがどれだけ大事なのかがよく分かる。

香妻琴乃をマネジメントする事務所担当者は「推薦をいただいた週は、主催者とゴルフ場へのあいさつは絶対に欠かせません。大会が終われば、お礼状を一筆書いてお渡ししています。推薦をもらったほとんどの選手は、そうしているはずです」と教えてくれた。

結局、推薦を決めるのは人だ。手書きの手紙一通で、その人の心をくすぐり、揺り動かすこともあるに違いない。そうした努力を怠らない人に推薦枠がもたらされるのだろう。

(本誌・金 明昱)

文・編集部 ※2018年3月20日号「芝目八目」より

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