気になる松山英樹の棄権 左手親指痛は超一流の証し?

フェニックスオープンの練習場で、飯田トレーナーからマッサージを受ける松山(写真・岩本芳弘)
フェニックスオープンの練習場で、飯田トレーナーからマッサージを受ける松山(写真・岩本芳弘) 【拡大】
大会3連覇の懸かったウェイストマネージメントフェニックスオープンで、松山英樹が左手親指痛のため第2ラウンド前に棄権した。その症状が心配される。

第1ラウンドの途中に痛みが発症し、18ホールは消化したが、「できればやめたい」というぐらい痛みを訴えていた。第2ラウンドのスタート前の練習でクラブを上げるだけでも痛みが出たことから棄権した。

「ゴルフ以外の動作は痛くない。スイングができないのでやめました。以前とは違う痛み」(松山)

患部は左手親指の母指丘辺り。日本ツアーで賞金王を獲得した2013年にも同じところに痛みが出たが、別の種類の痛みという。これまで2年間、痛みが出ても飯田光輝トレーナーのケアでプレーに支障を及ぼすことはなかったが、今回はまた別の原因があるようだ。

13年に痛めたときは、痛みに耐えながらプレーを続けた。そのことで回復までに時間がかかり、「自信を持てるスイングの軸もなくなってしまった」と、スイングにも影響を及ぼした経験がある。今回も「続けてしまったら一生ゴルフができないんじゃないかという怖さがある。それぐらい痛いのでやめたほうがいいかなという感じ」と、先を見据えて早めの決断だった。

マネジメント会社によると、一時帰国をして検査を行い、すでに練習再開のメドも立っているという。復帰戦は未定とのことだが、WGC‐メキシコ選手権かアーノルド・パーマー招待が見込まれ、マスターズに向けて調整する。

米ツアーではブルックス・コプカも左手の指を痛めているようだが、過去には丸山茂樹をはじめ、左手の親指を痛めたという話はよく聞く。プロゴルファーに多いケガなのだろうか。

JGTOのオフィシャルアスレチックトレーナーとして多くのプロゴルファーを見ている成瀬克弘氏に聞いた。

「左手の親指を痛めるのは昔からある症状です。いわゆるライン出しや曲げたくないと思って、振り切らずにインパクトをつくって狙い打つときに左手親指に大きな負担がかかります。フィニッシュまでしっかり振り切るスイングでは、そこまで負担はかかりません。逆の言い方をすれば、アドレスの再現性が高くポテンシャルの高い選手に多いといえます」

インパクトでフェースをスクエアに戻すことで曲がらないボールを打てるが、その合わせる能力がアダになる。世界でも屈指のショット力を持つ松山のポテンシャルが引き起こしたケガともいえそうだ。

(本誌・小高拓)


文・編集部 ※2018年2月27日号「芝目八目」より

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