ギャラリー数が10%以上増えた女子ツアーなのに視聴率は低下のナゼ

宮里藍の国内最終戦となることが予想されたことから、4日間で3万5000人に迫るギャラリーを集めたサントリーレディスオープン
宮里藍の国内最終戦となることが予想されたことから、4日間で3万5000人に迫るギャラリーを集めたサントリーレディスオープン 【拡大】
2017年末に発表された17年の日本女子ツアー(38試合)のギャラリー総数と年間平均視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東・地上波のみ)で、興味深い結果が出た。ギャラリー数は59万1643人で前年比約11.4%増、対して視聴率は4.7%で前年比9.4%減と、まったく逆の傾向となっているのだ。ツアーの人気のバロメーターともいえるこの二つの数値。観戦・視聴している人たちは、何を求めているのだろうか?

ツアーを主催する日本女子プロゴルフ協会に尋ねると、「若手選手の活躍によってメディアでも多く取り上げてもらえ、それが1日のギャラリー数1万人超え、前年比1万人増などの試合を生んだと思います。宮里藍の出場試合も対前年増を記録しています。また、老若男女が楽しめるギャラリープラザが増えたことや選手から気軽にサインがもらえる点も要因かと思います」という。小林浩美会長も「直接、コースで女子プロを見てみたいという人が増えている」という主旨の話をしており、男性ファンだけでなく女性やジュニアからも関心を得ている手応えがあるようだ。

一方、視聴率について同協会は、「生中継でない試合もありますから」と、以前からの課題が解消されていない点を要因の一つに挙げる。今やインターネット中継、スコア速報、SNSなど、リアルタイムでの情報も多岐にわたっているため、視聴率の低下がそのままツアーの人気低下と判断するのは早計だが、この数字が低くなるほど地上波での中継はされにくくなるのは間違いない。

こうしてみると、ニーズは「生で選手を見たい、リアルタイムで試合を見たい(情報を知りたい)」ということのように考えられる。ゴルフジャーナリストの小川朗氏は「視聴率の伸び悩みに関しては以前、戸張捷氏も『生中継じゃないから』と語っていました。放送局の事情もあるでしょうが、ネット社会の中で録画中継は難しいです。女子ツアーは、日本人だけでなくアンシネら外国勢からもニューヒロインが登場して、関心が高いのは確か。ツアーの人気が続くためには、それが入れ代わり立ち代わりではなく、宮里藍のようなスーパースターが出てきてほしいですね」という。

観戦・視聴する側のニーズや報道環境が変化する中、ツアーはどう対応していくのか。18年から始まるリランキングなどツアー活性化に力を注ぐ協会の、次の一手が期待される。

(本誌・中澤浩治)


文・編集部 ※2018年1月30日号「芝目八目」より

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