数年以内に米ツアーの試合が日本でも !? JGTOと米PGAツアーが提携発表

3期目となる青木功JGTO会長は、この提携話を日本男子ツアー活性化につなげられるか?
3期目となる青木功JGTO会長は、この提携話を日本男子ツアー活性化につなげられるか? 【拡大】
日本ゴルフツアー機構(JGTO)と米PGAツアーが、2017年11月より10年間の契約を締結した。基本契約の概略は、以下の4点だ。

「①個々の発展を相互に支援するために、より緊密かつ戦略的に協働する。②将来を見据えた日本国内におけるPGA TOURとの共同開催の実施。③PGA TOURのノウハウ提供(トーナメント運営、選手育成、その他)。④おのおののツアーおよび選手のマーケティングやプロモーションについて相互に支援する」

まずはツアーとしての規模もはるかに大きく、何もかも先行している米PGAツアーに日本が「教えを乞う」ことになりそうだ。大西久光JGTO副会長は「システムなどいろいろな部分で見習いたいことがたくさんある。少しずつでも米国に近づいていければ」といってはばからない。

しかし提携である以上、米国サイドにもメリットがなければおかしなことになる。その辺りはどうなのか。

大西氏は、欧米2大ツアーの勢力争いが関係している、と見ている。早い時期に欧州ツアーがアジアに進出し、アジアンツアーとの融合を図ってきた。一方の米ツアーは長い間、米国内が中心だったが、近年は方向転換。南米はもちろん、アジアのマーケットを重要視し始めている。今年から来年の日程にも、中国、マレーシア、韓国での試合がある。

昨年は東京にも支社を開設。シニアツアーのチャンピオンズ1試合を開催し、アジアの拠点とすることも宣言している。「アジア、日本にすごく興味を持っている。アジア圏の主導権を欧州から奪いたいのではないか」というのが大西氏の見解だ。JGTOとしてはそこをうまく“利用”して、共に発展していく道を探る方針のようだ。当面は日本が得るもののほうが大きいは確かだろう。

日本での共同試合開催も、居ながらにして選手たちがさまざまな経験を積める場になる。日本ツアー単独開催に比べると日本選手の出場枠が減るが、大局的に見ればメリットは大きい。

具体的にはまだ何も決まっていないが、“ガラパゴス化”してしまった日本ツアーにとっては、強烈な活が入るのは間違いない。米PGAツアーという劇薬をどう使うか。日本ツアーの将来が懸かった大きな賭けになるのかもしれない。

(ゴルフジャーナリスト・小川淳子)

文・編集部 ※2018年1月9日・1月16日合併号「芝目八目」より

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