スイングを変えた!ドライバーも替えた! プロ10年目、石川遼が語る「すべては優勝のために」

自分の技術力に正面から向き合う

新スイングに好感触を得た石川。ポイントはフォローにある。新スイングを取り入れてからの出場2試合のパーオン率は、72.22パーセントと高い数字となった
新スイングに好感触を得た石川。ポイントはフォローにある。新スイングを取り入れてからの出場2試合のパーオン率は、72.22パーセントと高い数字となった 【拡大】
 「今まで逃げていました。自分の中で問題が定義されていなかった。違うところを考えて、今の状態でも戦えると思ったり、集中力を高めることに取り組んでいたり……」

 これまで取り組んできたことは、米ツアーで結果を出すための核心ではなかった。それが今年は、今まで見て見ぬフリをしてきた部分に目を向け、ドライバーやアイアンのショットの精度の低さと向き合っている。

 「やっぱり、技術に基盤があって、みんな高いレベルでやっています。今の自分は、他の選手と比べて半分ぐらいの精度しかないです」 

 昨年2月に腰痛を理由に米ツアーから戦線離脱。今シーズンは、公傷制度の適用を受けた。20試合に出場して昨年のフェデックスポイントランキング125位相当をクリアすれば、今シーズンのシード選手に復帰できる。決してやさしいことではないが、石川はその先を見ている。

 「技術を追求して向上させることが第一。数カ月先をイメージして、それができればここに居られる。やっぱり優勝目指してやっていきたい」

 米ツアー参戦5年目。周囲のレベルを冷静に判断できるようになった。予選カットラインや優勝スコアも「自分の感覚と合ってきた」。参戦当初は周りの選手全員が自分よりうまく見えたが、今は自分が勝っている部分があることにも気がついた。戦う場所のレベルを知ることで、当然、ゴールラインも見えてきた。

 改めて感じているのが「ショットの精度」だ。300ヤードドライブが当たり前といわれる米ツアーだが、ショットの正確性はさらに重要だ。「優勝する選手は、その週のパーオン率が高い。ショットがついているのは、優勝に必要な条件。フェアウエーをキープして、コンスタントにピンにつけ、あとはパッティングが入ったときに優勝する流れが多い」

 新スイングを取り入れて初戦のキャリアビルダーチャレンジは50位タイ、2戦目のファーマーズインシュランスオープンは20位タイ。ファーマーズインシュランスオープンでは、アイアンがキレを見せて、「自分でも何でこんなにいいのかな」と思うほどの精度。「今までにない次元のゴルフができている。米ツアーで4日間ショットがよかったのは初めて」と、新スイングに好感触を得た。

※石川遼のシード復帰条件
公傷制度の適用を受けた石川は、今季20試合の出場が保証された。昨季の5試合と今季の20試合で、昨年のシード権のボーダーライン・フェデックスポイントランキング125位(454ポイント)、もしくは賞金ランキング125位(71万7890ドル)をクリアすれば、今季のシード選手に復帰できる。

フェード系の新スイングを体に染み込ませる

石川遼の新スイング 毎回高い精度のショットを放つために、フェースローテーションを少なくしている。フォロースルーでクラブは体の正面にある。実際のスイングのときは、この位置に振ることだけを考えている。まだ昔のクセが残るが、「ミスしたときの曲がり幅は確実に小さい」
石川遼の新スイング 毎回高い精度のショットを放つために、フェースローテーションを少なくしている。フォロースルーでクラブは体の正面にある。実際のスイングのときは、この位置に振ることだけを考えている。まだ昔のクセが残るが、「ミスしたときの曲がり幅は確実に小さい」 【拡大】
 石川が取り組むショットの精度を高めるスイングとは、腕と体の動きを同調させてフェースローテーションを抑える動きだ。

 「今までも腕と体の同調は意識していたのですが、体の動きとクラブの動きが合っていませんでした。手はアウトサイドから入っているのに、ヘッドはインサイドから下りてくるという具合です」

 ダウンスイングで体が先行して振り遅れ、いわゆるクラブが寝て入ってくる。その体勢からヘッドをクローズフェースで当ててドローボールを打っていた。

 「それでは再現性は低い。常に体の正面にクラブがあるように意識して、手とクラブが同じ軌道を描くようにしています」

 ヘッドの開閉が少なく、フェード系の新スイングを体に染み込ませるために意識しているのはフォロースルーだ。手が腰の高さに上がった辺りでクラブが体の正面にあり、なおかつ立った状態。その位置に振り抜く意識を持つことで、バックスイングやトップ、ダウンスイングまでが、フォローに対して自然と正しい位置に収まる。

 「今まではバックスイングとかトップの形を意識することが多かったのですが、ゴルフがぐちゃぐちゃになっていました。今は、フォロースルーだけを意識しているので、ゴルフになっています」

 スイングに入る前に、フォロースルーのポジションを意識づけしてから構えに入る。これが早い段階で結果を出した。

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